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先日、日本歯科医師連盟から「歯科医療が未来を変える!」という歯科医療啓発用リーフレット第2弾が送付されてきた。同時に日本歯科医師連盟の高橋会長が安倍首相を表敬訪問しスペシャル対談を行った広報紙も送られてきた。そこには会長が安倍首相にこのリーフレットを使用しながら説明している写真が掲載されていた。 昨年2月には第1弾として「歯科医療が日本を救う!」と言うリーフレットが作成されている。1弾・2弾とも継続的な歯科検診が健康寿命を伸ばし、高騰する医療費の削減に役立つことを述べている。 とりわけ今回は、継続的な歯科検診の受診が健康な歯を残し、医療費の高騰を抑制しつつ健康寿命を延ばすことが出来るとし、超高齢社会を迎えている「わが国の未来の医療・介護は歯科界が変えていく!」と言うコンセプトで作成されていた。人生100年時代が近づいてきており各種の統計データーを駆使し継続的な歯科検診の有用性を説明している。 「歯科検診を長期継続することで歯の寿命は伸びる→歯の本数が多いと1人あたりの医科医療費が下がる→歯の本数が多いと要介護期間が少ない(健康寿命が延びる)→歯科検診で医療・介護を守る」と言う流れになる。 歯が残ることによって、しっかり噛めるため転倒リスクが減り寝たきりが防げる。残った歯を口腔ケアで予防することで誤嚥性肺炎を予防する。また歯周病菌が認知症の誘発や病状悪化に関係する事から口腔ケアをすることで予防が出来るなど。とりわけ近年、歯周病が癌・糖尿病・脳梗塞・狭心症・心筋梗塞などのリスクを増加させることが明らかになった。 今迄は医科の病気は医科だけ、歯科は歯科だけというふうに分けて考えられていたが、そうではないことが判りこれから大いに歯科からのアプローチが必要である。このリーフレットはまさに患者さんへの説明資料として大いに役立つものと思われる。 さて公的な歯科検診についてみると妊婦歯科健診から始まり1.5歳児、3歳児歯科検診、保育所・幼稚園、小・中・高での学校歯科検診、そして社会に出ると企業任せとなっていたがここ何年か前から各自治体が40歳から10歳刻みで70歳までの歯周病検診が実施されてきた。ところが尾道市では先進的な取り組みとして3年前から35歳から5歳刻みのきめ細かい検診事業が行われるようになり市民にとっては健康の保持・増進に寄与することになっている。今年は10月1日から11月30日まで歯周検診が行われる。該当される方は是非とも受診をお勧めします。 ところで70歳以上の方の歯科検診は昨年まで無かったが、今年から広島県が75歳の後期高齢者にも検診を開始することになった。この様な事業が全国の自治体で開始され、更に80歳以上の人にも拡大されるとなお良いのですが。
2018年09月15日
2日の日曜日、秋を探そうと出かけた。北の方に秋があるのではと思い「みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民族資料館)」に行った。途中、田んぼは黄色く色づいて稲刈りが行われている田んぼもあった。しかし今年は暑く残暑も厳しいせいかコスモスなどの花を見ることはなく秋が探せないのではと感じた。 「みよし風土記の丘ミュージアム」では、7月6日から9月2日まで、「開運!なんでも鑑定団」でおなじみの「ブリキのおもちゃ博物館」館長北原照久氏の「お宝発見!北原コレクション展」が開催されていたが正に最終日で有った。 早速中に入ると懐かしいおもちゃや広告ポスターなどが展示されていた。鉄人28号や、小さなパーツと一緒に昭和時代が作り込まれたジオラマ等が展示されていてずいぶん心をわくわくさせながら見学した。
現代アートコレクションのコーナーに山口孝幸作「THE BRAVE」と言う「おそるおそるネコを治療しているネズミの歯医者さん」という作品が展示されていたが仕事柄興味を持ってみた。日本のおもちゃだけでなくアメリカのおもちゃなどもあり興味津津である。 その後別室の常設展示されている「ひろしまの原始・古代」の展示場を見て回った。 最初、学芸員の方から三次地方の旧石器時代から古墳時代までの様子を説明して貰う。色々出土した石器や土器、鏃、刀剣、鎧などを見ると時代が新しくなるに付け、武器類の出土が多くなっている。 以前、本か何かで縄文時代1万年間は争いがなかったと読んだことがある。縄文時代は採取・狩猟の時代で自然からの恵みで生活していたので争いがなかった。ところが農耕が始まると、汗水垂らして耕した畑は自分のものだという所有欲が出てきて土地の争いが始まり戦争が起こったとか。 ところで三次には広島県内の古墳の約1/3が集中していてびっくりである。 「矢谷墳丘墓」からは巨大な特殊器台・特殊壺が出土している。これは弥生時代後期に吉備南部(岡山県南部)で生産されたもので、はるばる三次盆地まで運ばれたものである。古墳時代の円筒埴輪の起源であると確認されている。またこの古墳からはローマ帝国から伝わったと思われるガラス玉も出土していた。 さらに古墳時代には三次地方は出雲国に属するか、吉備国に属するかの選択が迫られ、古墳の中から両地方から伝わった土器や埴輪が多数出土している。 展示物見学後、屋外に出て七つ塚古墳群などをみる散策コース歩いてみた。途中復元された竪穴式住居を観たりする。昔、小学生の時の社会の教科書に静岡県登呂遺跡の復元された竪穴式住居の写真が出ていたのを覚えているが、実際に観るのは初めてで感動した。 その後「七つ塚古墳群」を観た。大きいのも小さいのもあるが第9号古墳は資料によると全長29.5メートルだがはっきりと前方後円墳の形態をしており大感激である。 散策コースの最後に古代たたら跡のところに萩の花が咲いていてやっと秋を見つけることができた。有意義な1日を過ごせた。
2018年09月05日