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先日歯科校医をしている中学校の1年生を対象に「ほんとうは怖いタバコの話」と題して講演をした。毎年この時期に1年生を対象にタバコの話をするがこれは、夏休みの間に喫煙する機会が増すことが考えられ、それを予防するために行う。また喫煙を開始する年齢が低ければ低いほど癌の発生や、より依存症に陥りやすい。 最初に喫煙による害をスライドで示して怖いことを知らせる。脱疽(バージャ氏病・別名たばこ病)により切断した下肢や、手術をして手足を切断した人、口腔癌などの怖い話を画像で示しながら話していく。20017年には世界でたばこが原因で死亡した人の数は700万人と推計され、これは女子プロテニスの大坂なおみ選手のお父さんの国ハイチの人口に匹敵する。 またタバコ1本の中に4000種類の化学物質が有り200種類が有害物質でさらに60種類が発がん性物質でいわばタバコは毒の缶詰に他ならない。もしもこれだけの化学物質がサバ缶に入っていたら食品安全基本法等で販売することは出来ないし、何よりも人は食べないであろう。しかしタバコは売られており、好んでそれを口にすることの矛盾などを話す。 タバコの3大有害物質であるニコチンの怖さについて、タバコの中に含まれるニコチンの量から換算すればタバコ3本のニコチン量で大人一人、1本で1歳の赤ん坊2人を殺す毒の量がある。 そして依存症については覚醒剤乱用者の腕の注射痕を見せながらタバコはいわばニコチンの注射器であることを理解させる。 さらにWHO長官のグロ・ハーレム・ブラントラント氏が2001年5月に「タバコとは、人間を殺す前に、一生涯喫煙者にするために、ニコチンを効率よく注入するように、非常に精巧に作られた製品である。タバコは定められた使用法つまり喫煙することにより人を殺せる唯一の製品である・・・」などを紹介する。 その後受動喫煙について話すが、タバコを吸わない妻がタバコを吸う夫と結婚すれば肺がんで亡くなる死亡率が1.5〜1.9倍高くなることを話し、女子生徒に結婚するならタバコを吸わない男性を選ぶように話す。また親が子供の前でタバコを吸うことは子供への虐待になることなどを話す。 また受動喫煙防止に対する日本の現状に触れる、平成15年に施行された健康増進法25条では「多数の者が利用する施設を管理する者は、受動喫煙を防止するための必要な措置を講ずるように努めなければならない」とあり多くは分煙で対応してきた。つまりレストラン等ではこちら喫煙席、そちら禁煙席と分けてあっただけで禁煙席にもたばこの煙は流れてきていた。その結果日本は世界でも最低ランクの受動喫煙防止国であった。 ところがWHOとIOCがオリンピックでは受動喫煙禁止で合意した。このため2020年東京オリンピックを控え昨年7月罰則を伴う健康増進法が改正された。しかし国の基準はまだかなり緩いところがある。オリンピック開催都市の東京都は国よりも厳しい条例を制定し2020年4月1日から全面施行となる。これにより世界最低ランクではなくなったがまだ最高レベルにはほど遠い。 夏休みになると色々の場面でタバコを吸うように誘われる場面があると考えられるが、生徒たちも好奇心でちょっと吸ってみようと気になるかも知れない。誘われても必ず強い言葉で「いやだという」ことが格好いいことを話す。 さらに、1日一箱のタバコを吸う人と吸わない人の50年を比べた動画を見せた。内容はマイルドセブン1箱500円として、吸わなければケーキが食べられ、1週間で3,500円、焼き肉が食べられる。1ヶ月なら15,000円で温泉旅行、1年で182,500円、カメラが買えて10年で1,825,000円、車が買える。50年で9,125,000円となり、吸う人は死亡、吸わない人は別荘が購入出来ると言った内容で50年後を想像してどちらを選ぶのが良いか問いかける。お金の価値で示したことからか生徒たちの反応がすごい。 最近老後の資金に2,000万円必要という記事が新聞紙上を賑わしているが、タバコを吸わないで貯金をすれば900万円蓄えられる。 最後に私が小さい頃、母親が口癖のように言い聞かせてくれた中国の古典「孝経」にある「身体髪膚(はっぷ)これ父母に受く敢えて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり」という言葉を示し、みなさんの身体は手足は勿論、内臓も髪の毛も皮膚も全てお父さんお母さんから頂いた非常に大切なものである。それをタバコなどを吸って傷つけることはお父さんお母さんを悲しませることになる。だからあえて自分から進んで身体を傷つけないことが大事で、これが親孝行の始めで有ると話して講演を終了した。少しでも生徒がタバコの怖さを理解してくれればと思う。
2019年07月14日
7月7日にYahoo!ブログからアメーバーブログに移動した。やり方がよくわからないのと、失敗したら困ると思い、近所のコンピュータ塾の人に来てもらいある程度のところまでしてもらった。その後移行コードを入力して8時間を費やし移動した。 Yahoo!ブログでは今まで投稿した記事は12月15日まで閲覧できるようだが、新たに投稿はできなくなった。これからはアメーバーブログで投稿することになるが、ここならYahoo!ブログで投稿した第一回からのブログも閲覧できる。 ところが、投稿の仕方がYahoo!ブログと少し違っており、戸惑っている。写真もどのようにするのか、思う場所に挿入できるのかどうか、あるいはアップした後修正が効くのかどうか、考えれば考えるほど不安になる。とにかくできるのかどうかお試しで投稿をすることにした。うまくいけば良いのだが。 なお投稿写真についての説明だが、家庭菜園で、トウモロコシを植えているが、最近そろそろ収穫時期を迎えてきた。ところで今年のトウモロコシの一部に今まで見たことのない状況がある。 通常は茎の先端にススキの様に雄花が伸び、そのあと茎の途中から雌花のひげが出てきて雄小穂が花開き花粉がまき散らされて受粉する。順調に育っていたのだが、今回トウモロコシの実ができているはずの包葉のひげの中から新たな雄小穂出てきたのがいくつかあって驚いた。 包葉をめくると中心に普通に実のついたトウモロコシがあり、さらにその周りにちいさなトウモロコシがいくつか出来ている。 今までの経験では包葉の中には一つだけトウモロコシが出来るものと思っていた。 先端部に雄小穂が出てきたことで包葉の中のトウモロコシの実がむき出しになった。そのため雀が来て実をついばみだした。 きれいに上手についばむのでびっくり、カラスがトウモロコシをついばむのは聞いたことがあり、今までにテグスを周りに張り巡らした年もあるが、雀が来るとは思いもよらなかった。従来のトウモロコシなら雀では手が出せないのだが、今回の変わり種によって新しい発見をして面白かった。
2019年07月10日