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03/09 令和6年度北部圏域ネットワーク(医療・介護連携)会議
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大先生(元院長)のブログ

「新型コロナ感染関連」院内掲示物

新型コロナにより世界中で経済は停滞、破壊されている。8月11日付けの日本経済新聞一面トップに上場企業純利益36%減、12日のトップには日本小売店来客2ケタ減の文字が躍っていた。新型コロナの為多くの企業の倒産も報道されており日本の経済は大変な苦境に晒されている。
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私たち歯科業界も大変で有る。4月7日に緊急事態宣言が発令され、日本歯科医師会からメンテナンスや簡単な治療など不用・不急の患者の診療を控えるように通達が出された。我が医院でも予約の入っていたメンテナンス患者にキャンセル電話をしたり、受付では患者さんの体調を詳しく問診したり、体温測定を実行し今も継続中である。
それに加えTVのワイドショウ等で今回の新型コロナウイルスは人との接触で感染することから、“歯科は危ない”と大々的に報道されて、かなりの患者さんが来院を控えられ、特に高齢者を中心に歯科に行く事を控える方が増えた。せっかく自分の歯を保つ「8020運動」で健康維持に取り組まれているのに歯科に行かなくなると、口腔機能の低下による慢性疾患の悪化などさまざまな問題が起こります。
「口のことくらい大丈夫だろう」と思わずぜひ歯科に来ていただきたいのです。全国6万9千軒の歯科医院でのクラスターの発生はゼロである。
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そういうこともあって日本歯科医師会や広島県歯科医師会はその後、色々の啓発ポスターを作成し、私の医院でも待合室に張り出している。
ちなみに社会保険診療報酬支払基金発行の「月刊基金8月号」によれば令和2年4月診療分の結果が報告されていた。歯科の件数は前年同月比77.7%、金額は同じく前年同月比87.3%となりかなりのマイナスであった。さいだ歯科医院の場合もう少し数字は悪かった。
緊急事態宣言が5月25日に全面解除されましたがいまだに患者の戻りは少ない。
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特に重症化しやすいのは基礎疾患を持っている方ですが、実は日本で最も多い基礎疾患は「歯周病」で、日本人の8割がかかっています。歯周病ケアは他の疾患を防ぐことにつながります。重症化には炎症に起因するサイトカインストーム(免疫の暴走により正常組織にまでダメージを与えてしまう現象)が関わっていると考えられていますが、ウイルスに感染後、歯周病菌が炎症をより悪化させる可能性があり、今口腔ケアから遠ざかる事はとても危険です。
私の医院でも毎月のメンテナンス実施で何とか口腔機能を維持していた患者さんが来院を控えられた為、この度歯肉が腫れたと訴えて半年振りに来院されるケースがあり憂慮している。
今後高齢者が外出を控える中、口腔機能の低下によるオーラルフレイルの発症から運動機能の低下そして寝たきりになることが感染収束後いっぺんに出てくるのではと懸念している。
この様なことを踏まえ政府は「骨太の方針2020(経済財政運営と改革の基本方針2020)」の中の『「新たな日常」に対応した予防・健康づくり、重症化予防の推進』において歯科の重要性を記載した。「口の中の健康が重要」と国が認識を示したことは我々にとって朗報である。
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これからも「自分で判断せず、かかりつけ歯科医にご相談ください」と言うことを発信していこうと思う。

2020年08月13日

『「自立国家」日本の創り方」を読んで

 この本は7月15日に発売された。著者の北野幸伯氏は卒業生の8割が「外交官」か「諜報員」になるモスクワ国際関係大学を日本人として初めて卒業(政治学修士)し、カスピ海北西岸カルムイキヤ共和国の大統領顧問に就任した異色の経歴を持ち、28年間ロシアで生活し現在は日本に帰国し国際関係アナリストとして活躍中である。
私は彼がロシア居住中に発行していたメルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」を愛読している。
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 本の帯には12年前の予言通りに進む日本! 国民のなかで事態の深刻さに気付いている人は少ない。僕らに必要なのは、今こそアメリカに頼らない勇気だ!とある。
12年前の予言とは2008年9月4日(リーマンショック発生2008年9月15日発生)に出版された『隷属国家日本の岐路―今度は中国の天領になるのか?』(ダイヤモンド社)がベースになっている。
その本の中で5つの問題@人口問題、A国防と外交、B食糧自給率、C教育の劣化、Dものづくり大国の衰退について日本が「このまま何もしないならば、どんな未来が待ち受けているのか?」という、予言のようなシナリオが書かれていました。
 2008年当時は、まさか!と苦笑が出るようなシナリオでした。どのシナリオの結末も、私たち日本人が望むようなものではありません。シナリオは2050年くらいまで書かれていますが、2020年の今、そのシナリオが大方、現実に向かっているのです。
2008年の予測を検証し新たな提案をしたのが今回の『「自立国家」日本の創り方』である。
 例えば、少子化はもっとも深刻化して昨年は出生した子どもは87万人弱になりました。死亡者数と出生者数の差はマイナス51万人でほぼ鳥取県の人口(約55万5000人)が無くなったことになり、その数は今後さらに増加し、2050年には人口は8000万人台となると言われている。この新刊本ではその解決法としてフランスやロシア等の出生率増加に成功した政策を紹介している。
 また尖閣問題から日中対立が激化することや、ここ数年で日本が中国寄りになることなどを2008年に予測していたがドンピシャであった。
最近は中国公船が100日以上連続で接続水域に侵入し、日本漁船を追い回すなどの事例が発生している。
 また覇権国家アメリカの没落と中国の台頭について予測していたがまさにそのとおりとなっている。日本人の多くは戦争と言えば鉄炮でドンパチするのが戦争と思っているが、アメリカと中国どちらも核兵器を持っているのでそのような戦争は起こりにくく、むしろ貿易戦、サイバー戦、情報戦、金融戦として現在米中覇権戦争が勃発している。
最近もアメリカと中国がそれぞれ相手国にある総領事館の閉鎖を命じ、まさに国交断絶が目の前に迫っている。
 私は食糧自給率の問題が気になった。食料自給率、米・仏・独では100%前後、英でも60%だが日本はたったの37%・・・特に世界に拡がったコロナ禍、アフリカトビバッタの異常繁殖、中国の長雨や気候変動などにより食料生産が世界中で急速に減少している。しかも地球上では毎年8000万人の人口増加があり、食料が少なくなればどの国も自国民ファーストで他国への食料輸出を控えることになる。もし輸入が止められたら、日本人は餓死することになる。何とかお米の自給率は100%にしなくてはならない。
 彼が未来のことを正確に予測できることは彼が手に入れる情報ピラミッドが多岐にわたることである。つまりこの世の中にはいくつかの情報ピラミッドがある。米英ピラミッド、欧州ピラミッド、中国ピラミッド、イスラムピラミッド、ロシアピラミッド等々がある。ピラミッドが違うと、同じ事件に対する見解が全く異なる。日本は米英情報ピラミッドの下流にある。日本にはもちろん報道の自由はあるがその解釈はどうしても米英ピラミッドの外に出ることは無い。言い換えればロシアピラミッドは世界を支配する米英のネガティブ面について報道規制が全く無い。彼は自然と多角的に物事を見るようになり「政治経済というのは、案外因果関係がはっきりしている」ということに気付いたからである。
 この本には日本が100年後も繁栄する国にするための「発想の転換」や「提案」が多く書かれており、本当は国・地方の公務員、国会議員を始め政治家の人々、学校の先生方に是非読んで貰いたいとおもう。

2020年07月26日

心は日本晴れ

 世の中コロナ・コロナで大変。緊急事態宣言が解除されたとは言え、いまだに感染が続き毎日感染者数が発表され今日は東京で100人超えとのこと。さらに梅雨期と重なり大雨の予報がでたりして心は折れてしまう。そんな中、6月11日に三原医師会病院でPET―CT検査を受けた。PET―CTは全身(一部適さない部位もある)の癌の発生を発見するのに役立つのだが、昨年は家内が「毎年PET―CT検査を受けると放射線のために身体に悪いのでは」と言うので検査をしなかった。
 しかし今年は家内の忠告を無視して受け、結果が17日に来た。そしたら思わぬことに『胸部下部食道に局所集積があります。CTでは特記所見はないが内視鏡等で病変有無をご検討下さい。またその他の部位については悪性を疑う異常集積は指摘できません、さらに脳粗大病変は指摘できません』と放射線専門医のコメント。
 総合判定は『判定基準Aの正常からFの治療継続までの6段階のうち5番目のE判定で精密検査を要する、至急胃カメラ検査を受けるように』とあった。ついに癌になったのかと思う。
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毎年8月に人間ドックで胃カメラ検査をしているので今年も8月まで検査を延ばしても良いか三原医師会病院の担当医に電話をしたところ、もしも悪性であったらまずいので出来るだけ早急に受けた方が良いとアドバイスを受け、すぐその場で予約をお願いし6月30日に予約が取れた。
昨年の胃カメラでは問題なかったのに、やはりPET―CTを受けなかったのがまずかったのかと思ったりした。検査までの2週間出来るだけ明るく振る舞うが、ひょっとしたらとかすかに頭の隅に不安がよぎる。
 以前何かの本で読んだことがあるが「人間は生まれる前、魂は白髪の老人から行き先と死ぬ時期を教えられてこの世に出てきているのだとか、ただほとんどの人が覚えていないらしい。しかし中には4〜5歳くらいまで生前の自分のことを覚えている。例えばNHK教育TVの英語の放送をいとも簡単に理解するので両親が不思議に思いその子に聞いたら生まれる前はアメリカ人に住んでいて英語を話していたので理解できる」と答えた話を読んだことがある。 輪廻転生は本当なのか?
そうなると自分の寿命は世の中のお役に立てなくなった時に帰還命令が出るのか? それとも、もう少し世の為にしなければならない使命が残っているのだろか? 今迄考えたことも、思いもしなかったことが頭をよぎる。
 癌であればいつまで生きられるのか、癌のステージによっては手術が必要なのか?それで完治できるのか等色々のことが頭に浮かんでくる。それでも死ぬときは潔く死ななくてはと妙に冷めた気持ちになる。
 胃カメラをする当日も家内や従業員に「癌の宣告を受けてくるから」と明るく笑いながら話して出かけた。
胃カメラの結果は特に悪性を示す所見もなく、組織検査もなかった。食道下部にはわずかな逆流性食道炎が見られるが、薬を飲むほどでもないしまた胃の中も問題ないと説明を受ける。心の中で「ヤッター」と叫ぶ。顔がほころんできたのを自覚した。
心の中はあっという間に日本晴れ。夜はワインで一人乾杯をした。

2020年07月03日

じゃが芋の収穫

 昨日中国地方も梅雨入りとなり早速雨に見舞われる。これから1ヶ月以上雨の季節で湿気などに悩まされるし集中豪雨の心配もある。今年はそれに加えてコロナ禍で世の中大変。仕事柄マスク着用しているが外出時つい忘れて仕舞う。鞄の中や車の中にいくつか入れて何とか対応している。TVニュースなどでも夏場のマスクが熱中症を引き起こすのではないかと危惧する報道がなされている。心配である。
 ところで今年から農作業をしたことをノートに書き留めて記録に残すようにした。こうしておけば来年の農作業に役に立つ物と思っている。
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 そのノートに寄れば3月15日に作付けをしたじゃが芋は、「とうや」という品種16個を半分にして32個を植え付けていた。またアンデス赤は21個購入しそれは丸ごと植え、種屋さんがおまけでお試しにくれた「シャドークイーン」という種芋3個を半分にして6個植えた。このシャドークイーンは外皮が濃いこげ茶色で中身は紫色で初めて見たじゃが芋であった。
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 2週間程でアンデスとシャドークイーンの芽が出てきた。とうやは3〜4日遅れて出てきた。何分素人なのでただ順調に育っているのを見ていたが、たまたま5月9日に来院された患者さんが「先生、じゃが芋はよく育っているようだが芽かきをしたのか」と問われ、してないと答えると「それはいけん、芋が小さくなるよ」といわれ翌10日に早速、芽かきをしたが、どのようにしたら良いのやら分からず「仕舞った聞いておけば良かった」と思ったが後の祭り、それで適当にしておいた。
 梅雨が近づいてきたので4日に「とうや」を収穫し、7日に「アンデス赤」と「シャドークイーン」を収穫した。「とうや」はそこそこ大きな芋もあったが「アンデス赤」は小ぶりで、「シャドークイーン」は中間ぐらいの大きさに育っていた。いまから思えば種付き時期をもう少し早くして芽かきの時期をもう4週間くらい前にしておけば良かったのかなと反省する。しっかりノートに書き留めておこう。
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それにしても1つの種芋で8個くらいは出来るので数だけ見ればすごい見返りと思う。ただし肥料代や私の労力代を計算に入れると全くペイしないのであろう。でも自然の風に吹かれ、太陽の日差しの中、鳥の声などを聞きながら汗を流し時間が過ごせることは本当に幸せと感じることが出来る。
収穫した芋は尾道や沖縄の孫達に「じいちゃんが作ったじゃが芋だ」と言って少しばかり
送った。
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 また今年はジャンボニンニクも植えてみたが結構良く育って収穫できた。
いま畑ではキュウリ、茄子が少し収穫できるようになりベビートマトも色づいてはない
が、かなり実を付けてきている。
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サツマイモもだいぶ葉っぱが出てきた。また患者さんから頂いたジャンボピーナツや新種のキュー(Q)ナツもどうにか根付いたしオクラも少し大きくなってきている。
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ただこれからは雑草との戦いが始まるが、畑仕事にはマスクが要らないので、助かる。
熱中症にならないように気をつけてこれからも趣味としての農作業をしよう。

2020年06月12日

致知別冊「母」VOL.2を読んで

 令和元年6月に『致知別冊『母』―子育てのための人間学』が発刊され、今年4月にVOL.2が発刊された。
VOL.1の巻頭に『母』――発刊に寄せてと題する編集長の藤尾佳子氏の一文があるがその書き出しは
[どんなに時代が変化しようとも、絶対に変わらない不変の真理は、世の中にあるだろうか?
めまぐるしく変わる時代の変化を見ていると、絶対不変の真理などないように思えるが、弊社刊『小さな人生論○4』の中に、絶対不変の法則は四つあるとか書かれている。
「人間は必ず死ぬ」と言うこと。「自分の人生は自分しか生きられない」ということ。「人生は一回限りである」ということ。「この悠久の宇宙の中で、自分という人間は過去にも未来にも一人しかいない」ということ。そしてもう一つ心に留めておきたい法則。
それは、「子は母から生まれてくる」ということ――これも絶対に変わらない不変の真理ではないだろうか。]とある。だからこそこの本『母』には母親としての心構えや、母と子どもの絆に焦点を当て育児・子育てなどで悩む人達への指針となる内容が編集されている。
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「母と子の幸せな人生のために」を核としてVOL.2も素晴らしい内容である。
 最初の記事は「一流の選手の親が語るいかに子供の力を伸ばすか」と題して水泳選手池江璃香子の母親池江美由紀氏と女子テニス杉山愛選手の母親杉山芙佐子氏との対談であった。
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どのように育てればあのような素晴らしいアスリートが出来るのか興味を持って読んだ。その中で璃香子さんの母親は「躾の原則は親が主導権を持つこと」、「家庭の中で「敬」を大事にしなさいと目上の人を敬うこと」つまり「長幼序」を大切にしてきた。それ故「水泳なんかいつ辞めたっていい。技術があって速く泳げることより、人間性が何より大事だから」と璃香子にはしょっちゅう話してきたとある。また杉山愛選手の母親は「子供が大人になった時、自分の頭で判断し、楽しく幸せな生活をしていけるか見据えながら、いま目の前の子供と向き合っていくことが大事です」述べている。いずれも人格教育を大事にしてきたのだなと思った。
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 また「僕を換えてくれた母の生き方」と題して、ものまねタレント・コロッケこと滝川広志の手記があった。彼の家の柱には母の字で「あせるな」「おこるな」「いばるな」「くさるな」「まけるな」と書いた紙が貼られていた。彼はその頭文字を横に読んで「あおいくま」と読んでいたが母親からこの言葉だけは覚えておきなさい。これを覚えておけば大丈夫だと教えて貰った。19歳で母親の反対を押し切って東京に出たが、芸能界への道は中々開けず悶々としているとき、いつも「あおいくま」の言葉が頭に浮かんでいたとのこと。何とか芸能界に入り昭和62年の「ものまね王座決定戦」で優勝してからコロッケという名前を認識して貰うようになったとのこと。「あおいくま」という言葉をあるときまで他の誰かを対象として考えていたが、それは全て他人ではなく自分自身に向けての戒めの言葉と気づく。40年の芸能生活で色々の人を見てきた。有頂天になっていつの間にか凋落していく人、威張って人を見下し皆から嫌われる人、人によって態度を変える人。人の足を平気で引っ張る人。ともすれば、そういう風潮に流されがちな芸能界にあって僕が「相手が一番、自分は二番」と素直に思うことが出来たのは「あおいくま」のおかげ。母の教えは僕の気ままな生き方を大きく変えたと綴ってあった。下積みの時も母親から教えて貰った言葉を肌身離さず頑張った彼もすごいと思ったが母の教えはそれ以上に素晴らしいものだと思った。
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 『「お母さんの言葉が」こどもの可能性をグングン引き出す』と題した学習コンサルタントステージメソッド塾代表の西角けい子氏の記事も素晴らしかった。「子どものやる気をはぐくむ言葉とつみとる言葉の違い」や「叱り方のコツ」などが書いてあった。子育て真っ最中のお母様方には是非読んでもらいたい内容である。
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 次に唯一母親でなく父親に焦点を当てた「父親の第一の仕事は妻を笑顔にすること」と題して「花まる学習会代表」高濱正伸氏の手記が目にとまる。子育てをほとんど妻に丸投げしていた私にとって耳の痛いことが書いてあった。
今の家庭の九割が何らかの問題を抱えている。核家族、共働き世帯が増え、皆仕事で忙しく、そもそも時間的にも精神的にも家族と関わることが困難になっている。妻や子どもと上手く関係がつくれず、家庭に自分の居場所がない、家に帰るのが億劫になる「帰宅拒否症候群」に陥る父親が増えているとのこと。そうした父親不在の家庭で、子どもを育てている母親もまた非常に孤独な状態にある。日本では、昔から子育ては地域社会が協力して行っていました。子育て経験に乏しい若い母親でも周りの人達が支え、「その辛さ、分かるわ」と共感してくれたことで、すーっと不安やストレスが解消されていた。しかし、いまは仕事で父親もいない、核家族化で祖父母もいない、隣にどんな人が住んでいるかも分からない、自分も働きに出なくてはならない社会環境になり、家庭で一人りきりの母親が真面目に頑張って子育てをしようとすればするほど、精神的に追い込まれてしまっている。ここに現代の子どもを取り巻く問題の根っこがあると分析されている。日々仕事に追われる父親はいくら家事・育児を手伝いたいという思いがあっても、余裕のないのが現実である。それならば家庭での父親の最も重要な仕事は、中途半端に家事・育児を手伝うことではなく、あくまで「妻を笑顔にすること」だと筆者は説く。そのために大事なのは、夫婦関係を恋愛の延長で捉えたり、家庭を安らぎの場であると認識することを思い切ってやめ、夫婦関係や家庭を日々働いている職場と同様の“戦場”であると捉え、子どもの将来のために「妻を本気で笑顔にするんだ」「俺は妻のためならなんでもできる」と覚悟を決めること、これが安定した幸せな家庭を築く第一歩だと記している。さらに父親が出来る家庭での大事な役割・仕事は、忙しい中でも時間が許す限り子どもと向き合って遊んであげることだと、そして夫婦で心を合わせて幸せな家庭を作ることそのためには父親が覚悟を持って家庭に向き合わなければ、母親の笑顔も子どもの幸せも実現出来ないと記してあった。全く同感である。
この記事を読みながら、私の来し方を省み、今更ながら家内の頑張りと努力に頭が下がり自分の傲慢さに恐れ入るばかりであった。これからは償いの意味を込めて少しでも家内を喜ばすように努力をしていこう。
紹介出来なかった他の記事も全て内容が素晴らしく母親の偉大さ、子どもとの絆、子育てへの覚悟などがひしひしと伝わってきて感動であった。
 子育て中のお母様、子育てを終えて方でも、お孫さんたちと向きあったりするときのヒントがいっぱい有り是非とも読まれることをお勧めします。

2020年05月24日

異様な今年のGW

 世間では今年のGWはコロナの影響もあって4月29日から5月6日までの様である。わが「さいだ歯科医院」では4月30日と5月7日が木曜日の休診日で有ることから5月1日、2日は診療したがトータル7日間の休みとなり明日が最終日。例年なら沖縄から孫達が遊びに来たり、私たちが旅行に行ったりと結構忙しいのだがコロナのせいで出かけることもなく巣ごもり状態で有った。そのお陰で日頃しなくてはと思っていたことがかなりはかどった。
 まず家庭菜園の土を耕し、なす(3本)、キュウリ(5本)、トマト(6本)、バジル(1本)、シシトウ(1本)を植えた。今後オクラ・サツマイモなどの植え付けをしなくてはと思っている。また物置の片付けや、畑の廻りの草取りもしっかり出来た。自己満足度評価90点。
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 そしてずっと気になっていたのが「日本歯科医師会雑誌」14ヶ月分を「積ん読」状態で机の上に置いていたこと。1日に2〜3冊読んで何とか読み終えた。各号にはサイエンスや臨床情報などの生涯研修記事がいろいろ掲載されており各方面で私の知識のアップデートが出来た。これからは毎号届く度にまじめに読んでいこうと思った。
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 また本の中には「人間と科学」という欄があり、2019年10月から2020年3月号まで「エピジェネティクス・・生命科学の新しい必修科目」と題して大阪大学大学院生命機能研究科時空生物学・医学系研究科病理学教授 仲野徹氏の連載記事があり特に目をひいた。
まず「エピジェネティクス」という言葉を初めて知った。専門的な話であまり良く理解は出来なかったが、先生はウマとロバの間に出来る雑種を例に挙げて説明されていた。私はウマとロバの雑種は全てラバだと思っていたのだが、実は雌のウマと雄のロバを掛け合わせたのがラバで、雄のウマと雌のロバを掛け合わせたのはケッティと言うのだとか、初めて聞く名前である。ラバは粗食に耐えてよく働くがケッティはそうでもない。他にも色々な違いがあるというので、ウィキペディアで調べてみたところ、ケッティの頭はラバ以上にウマに似ており、たてがみや尾っぽもウマに似ている。
不思議なのはラバもケッティもゲノムあるいは遺伝子で言えばロバが半分、ウマが半分である。しかし、その性質は大きく違う。すなわち、ゲノムだけでは形質が決定されないのだ。こういった現象の背後にあるのが「エピジェネティクス」であるとのこと。「DNAの塩基配列の変化を伴わずに染色体における変化によって生じる、安定的に受け継がれる表現型」と説明されている。
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 もう一つの例として飢餓と生活習慣病の関係があるとのこと。胎内発育不全により低体重児で生まれた赤ちゃんは、大人になってから冠状動脈疾患になりやすいというバーカー仮説がある。これはおそらく胎児が低栄養状態におかれると、からだのどこかに「環境(栄養も環境因子のひとつである)は低栄養である」ということが刻み込まれるのであろう。低栄養に適応したからだ、いわば「低栄養仕様」のからだになるのだ。生まれてからもずっと低栄養であれば、当然メリットがあるが、実際には生後ふつうに食べ物を摂取するようになる。ところが、からだは低栄養仕様になってしまっているので、相対的に栄養過剰になってしまう。そのために、冠状動脈疾患などの生活習慣病になりやすくなると考えられている。低栄養にさらされてもDNAの塩基配列に変化は生じない。すなわち、遺伝子に変異が起きたりはしない。しかし、からだに刻み込まれた飢餓の記憶が何十年にもわたって持続する。現代の生命科学の知識でこの様な現象を説明できるのは、「エピジェネティクス」しかありえないと記されている。
 私が胎内にいた昭和21年〜22年3月までは食べ物が少ない時代で、おそらく私は胎児の時栄養不足で有ったと推察される。この記事を知らないで普通以上に食事をしていると私自身も生活習慣病に陥ることが考えられる。今日から食べ過ぎないように気をつけよう。
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 ずっと家に居るのはつらいので4日の昼から少し散歩に出た。海岸通りを散歩したが丁度グリンヒルホテルの前当たりで漁師さんが船から網を投げ入れながらぐるっと船を一回り半ほどさせた後、網を挙げていくのを見た。時折、20センチくらいの赤い魚体が見え網からはずした後、頭に包丁を入れて血抜きをしているのが見えた。どうやら鯛のようである。まさに尾道水道を舞台としての「無言の一人芝居」を観客として小一時間見学した。漁師さんはこの様にして魚を捕っているという社会勉強をさせて貰い良い時間を過ごした。
 その後本通りを歩いたが大半のお店はシャッターが降りて、4月26日〜5月7日迄臨時休業の看板や張り紙があった。人影がほとんどない、異様な風景であった。また駅前ではバスに乗客が1〜3人くらいしか乗っていないのにも驚く。
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ニュースなどでは見たりしていたが実際に見ると本当に皆巣ごもりをしているのだという実感がわいた。お彼岸以来お墓参りもしていなかったのですることも出来た。途中麦が植えてある畑があった。昔は米の裏作として麦が至る所に植えてあり、あと一ヶ月もすれば一面黄色となり「麦秋」と表現されていたのだが最近はほとんど見かけない。
 最後に気になっていた年賀状の整理をした。一枚いちまい読み返して差し出してくれた人が今どうしているのかと思いを馳せるのも中々良かった。お年玉の当たり番号を確認したが4等の切手シートが5枚当選していた。7月20日までが期限なので明日早速郵便局へ行こう。これで休み前にほぼしなくてはと思っていたことを完了した。
 速くコロナが収束して普通の日常生活に戻れると良いのだが。

2020年05月07日

子守唄

 新型コロナウイルスが猛威を振るってまさに日本は国難といえる状態となっている。学校も多くのところで5月6日まで休校となって、出あるかないようにといわれているが、多くの人がストレスを感じDV(家庭内暴力)が発生しているニュースも流れている。それでなくても最近多発する児童虐待に心を痛めていたが、そんな中、月刊「致知」5月号に日本子守唄協会理事長 西舘好子氏の「日本人よ子守唄を取り戻せ」というインタビュー記事が掲載されていた。
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 内容を要約しながら少し紹介すると。『わが国では児童虐待の数は、年間約16万件にも上ると書いてあり、西舘好子氏が小さい頃には無かった、親が我が子に暴力を振るい、時に死に至らしめる痛ましい事件が近頃は日常茶飯事になった。親の愛情というのは、子供にとって絶対的なもので、それがいま、根底から揺らぎ始めている。今の親というのは、家庭で父親はどうあるべきか、母親の役割は何かということが分からなくなっている。父、母という言葉の重みがなくなって家庭が喪失してしまっている。特に子育てに直接関わる母親の力が家庭から失われてしまったことが、こうした事件が頻発する根源だと分析されている。
 その一因として戦後の核家族化が進んで世代間の交流がなくなり、家庭という場で代々伝えていかなければならない大切なことが、伝えられなくなっている。
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 さらに最近では女が社会に出て男と肩を並べるとか、男と全部同じじゃなきゃ許せないみたいな時代の風潮で、それと共に男も男らしさを問われなくなってきてそれが家庭を家庭たらしめていないもう一つの要因だと分析されている。
 最近は三歳までに人間の脳が決定されてしまうことが明らかになり、人間の基本は幼児期に造られることが理解されるようになった。幼児期にどういう育てられ方をしたのかが生涯に関わる重要な問題でその大切な時期に聞くのが子守唄でとても大切なものだと述べられている。
 母親は子供が寝てくれないと困るから、なだめたりすかしたり、いろいろなことを駆使して何とか子供を寝かしつけようとする。そういう中で生まれた子守唄というのは、言ってみれば女の知恵袋だとある。』
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 私自身は子供の時、母親から子守唄を聞かされたかどうか記憶がない。母親に聞こうにもすでに他界しており聞くすべがない。記事のなかには子守唄の原型とも言われる「江戸の子守唄」が紹介されていた。
「ねんねんころりよ おころりよ 坊やはよい子だ ねんねしな 坊やのお守りは どこへ行った あの山越えて 里へいった 里の土産に なにもろた でんでん太鼓に 笙の笛」 歌詞はある程度知っていたが、私が口ずさむことの出来る子守唄は小学校か中学校の音楽の教科書に載っていて習った「中国地方の子守唄」である。
1.ねんねこ しゃっしゃりませ 寝た子の かわいさ 起きて 泣く子の 
ねんころろ つらにくさ ねんころろん ねんころろん 
2. ねんねこ しゃっしゃりませ きょうは 二十五日さ あすは この子の 
ねんころろ 宮詣り ねんころろん ねんころろん
3. 宮へ 詣った時 なんと言うて 拝むさ 一生 この子の ねんころろん 
まめなように ねんころろん ねんころろん
新聞などのニュースで子供の夜泣きがストレスになって虐待をしたと報道されることがある。
この「中国地方の子守唄」にも「泣く子の ねんころろ つらにくさ」とあり、ほんとに衝動的に手を挙げることもあるのだと思う。
 私たち夫婦が子育てをしているときは核家族で子育ては主に家内に任せ放しであった。長男が夜泣きをすると私は寝れなくて家内に「長男を昼間寝させないで起こしておけば夜寝るのだから」と話したこともある。それでも時々、夜中に長男を抱いて団地の中を歩いて寝かせ付けたりした。その時、子守唄を口ずさんだ記憶がある。
子供が泣いたとき自分も小さいとき夜泣きをして親を困らせたのだろう、しかしちゃんと育ててくれたのだという思いに到れば虐待に到らずに済むかも知れない。
記事の中に『子供をおんぶしたり、抱っこしたりしている時の女の人が強いのは、この子のためなら自分の命すら惜しまないというくらいの無償の愛情を注いでいるからでしょう。子供にそういう愛情をもてるのはやっぱり母親だけだし、そういう人が歌う強い唄をもう一度見直して欲しい。子守唄は日本を変えると私は信じているんです。』とあった。
 「中国地方の子守唄」の3番の歌詞にも「一生 この子の ねんころろん まめなように」と有り母親の深い愛情が込められており、この事に気が付けば虐待は防げるのではないだろうか?
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 さらにもう一つ興味深いことが書いてあった。それは誰もが知っている「シャボン玉」という唄についてである。「シャボン玉 飛んだ 屋根まで 飛んだ 屋根まで 飛んで こわれて 消えた シャボン玉 消えた 飛ばずに 消えた 生まれて すぐに こわれて 消えた 風 風 吹くな シャボン玉 飛ばそ」『これは遊びの唄のようだけど、実は子供を失った悲しみを唄った唄です。儚くて、すぐに消えてしまうシャボン玉は人生そのものと言えます。命というものを、子供の遊びに譬えて唄った詩人がかつていたんですね。いまの日本にないのはこういう詩心じゃないかしら。』とあり初めて「シャボン玉」の唄に込められた意味になるほどと合点した。

2020年04月16日

春本番到来

 世間では今、新型コロナウイルスの感染が拡大して尾道市でも2名の感染者が出たと報じられている。日本経済を始め世界経済がダウンして世界恐慌が始まるかも知れないと報道されている。またオリンピック・パラリンピックも1年ほど延期されるという報道がなされた。この新型コロナウイルスの世界パンデミック報道を観ながら、昔、草刈正雄主演で小松左京氏の小説を映画化した「復活の日」の場面を思い出した。まさにウイルスが地球を滅ぼし南極大陸に逃れた人と原子力潜水艦に乗っていた人のみが助かる話であったように思う。早く終息してくれることを願うばかりである。・
 ところで季節はそのようなことにお構いなく過ぎていき、いよいよ春本番到来となってきた。2月23日に海岸通りを散歩をしていて尾道商工会議所の西隣に河津桜が咲いているのを観て春到来を感じたのだが、その時倉敷から来尾のご夫妻がオームを三羽つれて河津桜を見学されていた。オームは動物園で観る物だとの思っていたのでたいそう驚いた。
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 3月26日現在、桜土手の桜がちらほら咲き始めた。また診療室の近く藤井川の土手の桜は2分くらい咲いている。そして診療室駐車場では吉野桜が2輪花開いている。また例年患者様に喜ばれている花桃の花が咲き出した。この花桃は1本の木で赤、ピンク、白、白の中に赤い筋の入った花びらなど多彩な花が咲く。その他にも紅花ヒメコブシが咲いている。
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 私にとっての春本番は家庭菜園での農作業である。三月の初めまず畑の草取りをするところから始まり最初にじゃがいもを植える為、畑の西側を耕し3月15日に種芋を植え付けた。今年は「とうや」「アンデス赤」「シャレード・クイーン」を植えた。「シャレード・クイーン」は紫芋で初めての挑戦である。
 26日は東半分の草取りを終え耕運機を使って耕し肥料を入れていつでも作付けOKとした。
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 ところで26日草取りをしているときタンポポの根っこを取ろうとしたら「てんが」が折れてしまった。タンポポの根っこはゴボウのように地中深く入っており「てんが」で根っこを「うがそう」として力を入れたとたん首の部分がぐにゃっと曲がりさらに力を入れたとたん「ぼぎっ」と折れた。
急いで国道を挟んだ隣のJA北部営農センターに駆け込んで新しいのを買う。新しいのは切れが良く草取りが少し楽な様である。家庭菜園にも肥料代のほかなんやかやと結構費用がかさむな。4月になったらキュウリやトマト・なすび等夏野菜を植えることにしよう。
それにしても今後コロナウイルス感染が終息して安心して畑仕事が出来れば良いな。

2020年03月27日

凡事徹底

 先日職場の近くの住宅新築工事現場に「凡事徹底・・・当たり前のこと、やるべきことを当たり前に行う。」と「全ては準備で決まる」という横断幕が掲げてあってびっくりした。大和ハウス工業が手がける工事である。
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 私がこの「凡事徹底」という言葉に出会ったのは今から24年前になる。自動車用品販売店「イエローハット」を創業した鍵山秀三郎氏の本「凡事徹底」(致知出版)を購入したときである。この本は平成6年に発刊された。私が買ったのは平成8年の第7刷である。ちょうどその頃経営上いろいろ悩む事が多く、たまたま懇意にしていた広島のK先生が大阪で良いセミナーがあるよと教えていただき受講した。田舞徳太郎氏が創設した「日本創造教育研究所 通称日創研」のセミナーである。SAコース(自己への気づき)SCコース(自己のコントロール)LT(リーダートレーニング)の3コースを受講した。これをきっかけに自分を見つめ直す為にいろいろ本を読むようになり、経営にも良い結果が出るようになった。
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 この「凡事徹底」とは簡単なことあるいは平凡なことを徹底して極めていく事で同じような言葉として「積少為大」や「微差は大差」等の言葉がある。「積少為大」は小さなことでも積み重なれば大きな物になる。「ちりも積もれば山となる」と同じ意味だと思うし、「微差は大差」について考えてみると、たとえば今日の自分と昨日の自分の顔を鏡で見ても全く変化はない様に見える。しかし5年前の写真を見ると明らかに髪の毛は薄く白くなり、顔には皺が幾筋も出ている。一日の変化は気づかない程のわずかでも時を重ねれば大きな差が出てくる、それと同じである。
 この工事現場の「凡事徹底」の下に「当たり前のこと、やるべきことを当たり前に行う。」は建築に関わる作業員の方が細部に気を遣い、「まあいいか」と言う気持ちにならないように、手抜きをすることのないように戒める言葉となっているのであろう。些細なことだからと見逃すと後でとんでもないことが起きる、それを予防するために掲げてあるのだろうと思う。さすが大手企業「大和ハウス工業」の仕事に対する心構えは違っていると思った。
 なお日創研の研修を受けたとき、講師の先生から「なんでもいいから何かを続けてやってみなさい」と課題を出された。その時私は朝スタッフが出勤する前に患者様用のトイレとスタッフ用のトイレを掃除することを決めてやり始めた。「最初3日間そして3週間できたら次3ヶ月続ける。そうすればそのことが習慣になって続けてやることが出来る」と講師の先生に言われた。その言葉にしたがってやり続けてきたが令和2年3月1日から28年目に入り完全に私の習慣になっている。
毎朝すがすがしい気持ちでトイレに向かい、今日も倒産しないで掃除できるトイレがあること、また元気でトイレ掃除が出来る自分がいることに感謝し、手を合わせている自分を発見できる。
 本当に些細なことをおろそかにしないで積み重ねる大切さをこの言葉は教えてくれている。
これからも私自身は「凡事徹底」で生きていこう。
 ところで鍵山秀三郎氏は別名「掃除の神様」と呼ばれている。会社設立後、会社の廻りを黙々と毎日一人で掃除していく。そのうち社員が1人ふたりと掃除に参加し、その掃除を通して社員が色々気付き会社が発展していく。さらにそれを日本全国に広げ、今や「掃除に学ぶ会:NPO法人日本を美しくする会」となり掃除を通して、自分たちの「心の荒み」と社会の荒み」をなくすことを目指している。広島でもこの掃除に学ぶ会に県警の呼びかけで暴走族の人達が参加し掃除をすることにより、ついに暴走族が解散した事例もある。尾道でも掃除に学ぶ会が活動したこともある。

2020年03月13日

初めてのインド旅行 PART Z

 ベナレス空港に2時過ぎに到着。すぐチェックインをして待合室で待つ。出発は15:30発のデリー空港行きである。15時前に案内表示板に433便の遅延がでる。出発時間になってもスケジュール調整中としかでない。いつ出発が出来るのか判らない。こちらとしてはデリー空港で乗り換え夜20:20のJALに乗らなければならない。遅れると乗れなくなる可能性が出てくる。昨日の寝台列車の件も有り少しいらいらしてガイドのRさんと口論なる。というのも旅行会社のスケジュールではインド航空405便と書いてあり私たちの持っているチケットは433便になっているので何故かと問い詰めることになる。
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 405便は定刻16時に出発した。その後搭乗時間が表示され出発ゲートに行くが中々搭乗出来ない。やっと1時間5分遅れで出発した。どうやら433便は始発がガヤでベナレスは中継空港のためこのように遅延したのではないのだろうか?何とかJALには間に合いそうである。
 機内で食事が出る。パンとカレーと甘いあんころ餅の様な物がでたが、感心したのはスプーンとホークが木製であったこと。現在世界中でプラスチックゴミが問題になっており日本でもコンビニ弁当などではプラスチックのスプーンやホーク、あるいはストローが出てくる。世界中でこれらを木製にしたら随分と違うであろうに。インドは一歩進んでいるのではないのだろうか?
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 18時過ぎにデリー空港に到着、急いで預けていた荷物をターンテーブルから受け取り国際線の方に移動。途中までガイドのRさんが送ってくれ、現地の旅行社が手配した航空職員に引き継いでくれる。ここで4日間一緒だったRさんとはお別れである。
 国際線の搭乗手続きをする。手荷物検査場で手荷物のショルダーバックがX線検査で引っかかる。タバコは申告が必要なのでタバコがあるのでは無いかと質問される。私はタバコは吸わないと話す。係官がショルダーバックを開けて中を確認する。中から電子辞書と家庭用電子鍼がでてくる。電子辞書をシガレーットケースだと勘違いしたようである。また電子鍼は多分見たこともないのでパイプか何かと勘違いしたのであろう。そこで私の首筋にカチカチとしてヘルスだと言って係官の首にもカチカチとしたところピリッとした弱電気刺激があり筋肉が動いた。驚いて何かを言ったところ廻りの係官なども笑っていた。無事X線検査を通過した。
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 予定通りJALはデリー空港を離陸し帰国の途につく。機内食が出るが日本食を希望したが日本食の希望者が多いらしく「洋食にしてくれませんか」とスチュワデスが言いに来る。いやだと言えなくてOKを出す。恐らく多くの乗客もカレーに飽きたのかも知れない。食事をしながら映画「ヒキタさんご懐妊です」を1本見ただけで寝る。翌朝5時半頃に起こされ朝食の機内食を食べ7時過ぎに成田空港に無事到着。
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 入国審査をして羽田空港に向かうためリムジンバスに乗る。成田から羽田までバス移動なのでかなり時間が掛かるだろうと思っていたところショートカット宜しく「海ほたる」を通り羽田に着く。海ほたるは初めて利用した。大阪空港行きのJALの搭乗手続きをしてラウンジにいく。そこで久しぶりに新聞を見ると結構コロナウイルスの感染者が出ていると書いてあった。
家内に貸していた携帯電話を返して貰いニュースなどを検索した。11時30分羽田を飛び立つが、たまたま家内の席が窓際で「富士山が見えるかね」と言うので写せるように携帯を渡す。これが後で大変なことになる。残念ながら富士山は右手にあって見ることは出来なかった。無事大阪空港につく。それからリムジンバスに乗り新大阪駅まで帰ってくる。
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 新幹線こだまで帰ろうかと時刻表を見ると16:29発までこだまは走っていない。どうやらこの時間帯「こだま」は無い。仕方なく14:39発の「のぞみ31号」の自由席をみどりの窓口で購入し1号車に乗るべく入場しホームまで行く。ベンチに座って切符をポケットから取り出そうとしたところ切符がない。自動改札機から切符を取り忘れたか、何処かに落としたのか慌てるがどうにもならない。列車に乗ってから家内が車掌さんに状況を話し中央改札口に残っていなかったか連絡を取って貰う。しかし返事は「なかった」とのこと。車掌さんが新尾道駅で説明してくださいと言われる。運賃を再度払えば良いと思い気を取り直した。
 しかしそれもつかの間、家内に携帯電話を返して欲しいというと「私持って無いよ」と言う。色々探して貰うが無い。どうやら羽田から大阪空港までのJAL115便に忘れたようである。携帯電話は丁度1ヶ月前に買い換えたばかりで少し憂鬱になる。飛行機を降りるとき座席の上は確認して降りたので多分座席の下に落としたのであろう。家に帰って電話をすることにした。
 新尾道駅について家内の切符を見せながら切符を紛失したことを話したところ、今回だけは大目に見てくることになり有難くホットする。無事16時半頃に家にたどり着く。成田について家まで何と9時間以上掛かった。
 すぐ大阪空港JALお客様係に家内が電話をするが話し中で何度もかけ直してやっと通じる。名前を名乗ったところ向こうから「携帯電話のことですね」と言われる。「もう少し後にお帰りになった頃を見計らって電話をかけようと思っていた」と言われた。飛行機の場合、座席と利用者の名前などが把握されているので落とし主が判別しやすいのではないだろうか?結局着払いで送って貰い14日に受け取り一件落着。今回の旅行は最後の最後までハラハラ・ドキドキさせられ、くたびれる珍道中であった。でもまたインドには行ってみたいな。

2020年02月25日

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