大先生(元院長)のブログ
孫2題 |
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2013年11月04日
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日本の医療保険制度 |
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| 少し前の話だが9月12日に日本歯科医師会創立110周年を祝う会が東京であった。私が出席したわけではないが、当日の様子が広報紙に掲載された。見出しは「やっぱり日本の皆保険はすばらしい!」と言う安倍首相の言葉であった。
何の事かと読んでみると、来賓あいさつで安倍信三内閣総理大臣が5月にロシアを訪問した時にプーチン大統領と会談する前日に歯が痛くなり、そのまま会談に臨んだ場合、痛くて言いたい事も言えないので現地で歯科治療を受けた。ところが帰国した後、高額の治療費を請求されたエピソードを披露されたとのこと。
そして「日本の素晴らしい皆保険制度により、誰もが高度な医療、歯科医療を受けることができるこの制度を断固として私たちは維持していかなければならない。」さらに「8020運動をしっかり行いながら健康寿命を延ばしていく上で、歯科医療が果たす役目は極めて大きいと実感している」と述べられた。

この言葉の中に重要なことが含まれている。現在政府はTPP交渉の年内妥結に向けて作業を進めているが、ほとんどは秘密のベールに包まれて見えてこない。TPP交渉の中には、日本の医療制度も交渉の対象になっており、場合によっては日本の皆保険制度が崩壊する恐れがあり、歯科医師会、医師会とも反対している。
今回の安倍総理の発言からすれば皆保険制度を断固、死守してくれるのではないかと思える。
また首相は8020運動にも言及されたが、国勢調査と同時に行われる歯科疾患実態調査の結果を見ると平成23年の8020達成者は38.3%で前回の平成17年の調査結果よりも14.2%も増加している。
尾道市においても来る11月10日の尾道市健康祭りで8020達成者の表彰を行うことになっているが、今年は対象者が250人前後と過去最大数であり、8020運動が定着してきた感がある。なお厚生労働省は2020年に8020達成者を50%にするという目標を立ている。恐らくこの目標は達成されるであろうし、そうなれば世界においても類を見ない数字になるのではなかろうか。
いずれにしても若い時からの口腔のケアと定期検診が必須で、我々歯科医の責任も重大となってくる。それと同時に日本の皆保険制度を守らなければならない。本当に日本の国は「幸福な夢の国」だと思う。
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2013年10月31日
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尾道灯りまつり |
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2013年10月13日
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産まれて初めての宝塚歌劇鑑賞 |
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2013年10月07日
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映画「そして父になる」を観て |
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| 先月半ばから後半にかけて会務等で忙しくとても映画どころではなかった。気持ち的にうずうずしていた。やっと先月29日の日曜日に何とか時間をやりくりして映画館に足を運んだ。
15:10開始の「そして父になる」と終了後25分待って「謝罪の王様」2本を観た。「謝罪の王様」は阿部サダヲが出るので抱腹絶倒のエンタテイメントかと期待したのだがそこまででは無かった。

「そして父になる」は中々テーマの重い映画であるが、さすが第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を獲得しただけあって前評判通りの映画であった。
6歳まで育てた息子がいよいよ小学校に上がる段になって、実は病院で取り違えられた他人の子だと判明する。

映画のパンフレットには『家族に起きた〈事件〉を通して、その愛と絆を描いた衝撃の感動作。血のつながりか、共に過ごした時間か。突き付けられる慟哭の選択』とある。まさにその通りであった。
さらに、パンフレットには「愛した息子を“交換”出来ますか?」と書いて有りそのあとに
大人達の会話が一部分印刷されている。
「前例では、100%ご両親は交換という選択肢をえらびます」
「どうせだったら、両方とも引き取っちゃえよ」
「血なんてつながってなくたって、一緒に暮らしてたら情は沸くし似てくるし、 夫婦ってそういうところあるじゃない・・・親子もそうじゃないかしらね?」
「いいか、血だ。これからどんどんその子はお前に似てくるぞ、慶太は逆にどんどん相手の親に似ていくんだ」
「似てるとか似てないとか、そんなことにこだわってるのは、子供と繋がってるっていう実感のない男だけよ」
「私のせいだと思っているくせに」
「負けたことないやつってのは、ほんとうに人の気持ちわかんないんだな・・・」
戸惑いと苦悩から発せられるこれらの言葉一つ一つに迫りくるものがあった。
結局1年程の交流の末に交換が決まるが、そこから良多(福山雅治)の本当の“父”としての葛藤が始まる。
私は映画を観ながら、自分だったらどうなのかと考えたり、下世話な話、取り違えたまま育てた場合、遺産相続はどうなるのだろうかとか、交換しても6年間育てたのだから、親としては幾ばくか遺産を分けるのではないかと思ったりした。そのことを家内に話すと馬鹿にされてしまった。
家族とは何かを考えさせてくれた映画である。
ところでつい最近「産まれてくる子には罪は無い、親を選べない」と子供の立場から婚外子の遺産相続の差別が違憲だと最高裁判決が出た。子供の立場で考えれば妥当な判決かもしれない。しかしこの映画を通して家族の大切さを考えた時、社会規範から逸脱し自分達の我儘・気まぐれで婚外子を作った大人に対する罪・責任については最高裁判決は何も触れていない。片手落ちの気がした。
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2013年10月01日
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5人目の孫 |
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2013年09月17日
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祝「2020年東京オリンピック」開催決定 |
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2013年09月09日
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タイ旅行余話 |
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2013年09月01日
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タイ旅行 PART Y |
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