大先生(元院長)のブログ
「健康寿命の延伸に寄与する歯科医療」講演会を聴いて |
| |
| |
| | 先日、日本歯科総合研究機構、主任研究員 恒石美登里先生の「健康寿命の延伸に寄与する歯科医療〜最新のEBMをもとにして〜」と題する講演を聴いた。

日本は超高齢化社会であり、先日、平均寿命が厚労省より発表され、それによると女性が86.41才で世界1位、男性が79.94歳で5位と3年振りに順位を回復したと報道された。
ところが、平均寿命が延びる中、自立して生活できる健康寿命は伸び悩んでいる。
平均寿命と健康寿命の差は、男性で9.2年、女性で12.8年あると言われている。
最近よく言われるPPK(ピンピンコロリ)は平均寿命と健康寿命の差が少ない場合である。一方、NNK(寝んねんコロリ)は長期の要介護状態で病院や介護施設で寿命を長らえる事になる。この違い、意味することをしっかり考える必要がある。
そして恒石先生の講演ではエビデンス(科学的根拠)に基づいた数多くのデーターが示され、これらの研究データーから、歯科的アプローチとしての健康寿命の延伸が見えてきた。
簡単に一部を照会すると
@ 機能歯数(咀嚼等に役に立っている歯)および義歯使用が生存期間に与える影響
10本以上ある人は10本未満の人より生存期間の延長が認められた。
機能歯数10本未満の人で義歯装着者は未装着者より生存年数長い
A 歯数・義歯使用と認知症発症の関係
歯がほとんどなく、義歯を使っていない人は20歯以上歯がある人に比べ認知症発症 リスクが1.9倍高い。
認知症発症にはビタミン等の栄養不足、慢性炎症の関与が指摘され、歯がほとんど なく、義歯を使わないと生野菜などを避け、ビタミン不足に陥る。歯を失う過程で歯周炎 (慢性炎症)が脳に影響している。また義歯を使わず咀嚼しないことで、脳への刺激が 少なくなる。
B 歯数・義歯使用と転倒との関係
歯がほとんどなく義歯を使っていない人は、20歯以上ある人に比べ転倒するリスクが 2.5倍高い。
C 歯数と医科医療費
自分の歯が20本以上ある人に比べ、0〜4本の人は、医科医療費が1.4〜1.6倍であ る。
どの地域でも、経年的に実施しても同様な結果が得られた。

いかに多くの歯を残すようにするかが我々の使命となる。人間にとっての一番の幸せはほとんどの人が「お金」より「健康」と考えている。
このことを裏付ける様なデーターが雑誌「プレジデント」2012年11.12号」に載っていた。シニア世代に(55歳〜74歳)に対し、健康に関して何を後悔するかのアンケート調査をしたところ、「歯科の定期検診をうけておけばよかった」という回答が、男性ではトップ、女性でも4位であったという記事が掲載されている。
多くの方は定期健診の重要性は頭の中の概念として理解はしているが中々実践できないところに問題があるのかもしれない。定期健診を国民に定着させ、80歳で20本の歯を残している人の割合を増やすことが健康寿命の延伸につながるものとこの講演を聴いて改めて理解した。患者様にもこのことを伝えていきたいと思う。 | | | |
2013年07月27日
| |
初めて選挙カーに同乗 |
| |
2013年07月15日
| |
真夜中の恐怖 |
| |
2013年07月07日
| |
首枕 |
| |
| |
| | 私は職業柄患者さんの上顎を治療する時は右肩が下がり、口の中を覗き込むようにうつむいて治療する姿勢になってしまう。そのせいか、長年にわたって首肩の凝りがひどい。とりわけ首筋が痛く左に首を回すと肩から首にかけての筋肉に痛みが走る。そして肩から肩甲骨あたりにも痛みが伝わってくる。
歯科医になって以来時々整体には通っていたが、ここ2年以上は、月に2〜4回の整体で、凝りをとってもらうようにしている。
してもらうと一時的には良くなるのだが、1日もすれば元に戻る。それでもひどくならないように維持しているのが現状である。
以前お医者さんに頸椎の形状が正常な人は後ろに反っているが、私の場合はストレートなので、首の後ろ側の筋が常に引っ張られている状態だと指摘された。しかも他の人より首の長さが長いとのこと。首が長いのは中学生頃からクラス写真を撮ると私だけ特に長く写っていたのでやはりそうかと合点した。このため前に首を曲げた時、物理学でいうモーメントが大きくより不利なのだと言われている。頭は5〜6キロの重さがあるためかなりのモーメントになるのだとおもえる。

先日ひょんなことから首枕の存在を知り購入した。この首枕は「16号整形外科」医長で医学博士の山田朱織先生のオリジナルで首肩・首こり、肩痛・肩こり、首の音が鳴る、頭痛・眼痛・めまいの症状がる場合に首に巻くだけで首の悩みが解消と書いてあった。さらに「首の姿勢を正しく整えることで、体のバランスを取り戻し、より健康になるのをお手伝いするのが首枕です」と説明書に書いてあった。重い頭を首枕でサポートするのだが、24時間装着ではなく適度にオン・オフして使うとのこと。
さっそく使ってみたところ少し楽な感じがする。但し、仕事柄日中は出来ないので、仕事が終わって夜書類を書いたり、パソコンや、読書の時だけ使用している。
ただ、今は夏なので結構暑くて汗が出たりするため長時間の使用はきつい。すこし涼しくなってもう少し長く着用出来れば良い結果が出るのかもしれない。
またそのパンフレットの中に夜寝る時の枕の高さが正しければ解決できるとも書いてあった。
いずれにしてもこの苦しみから少しでも早く逃れられれば良いのだが。多分究極的には単に仕事をリタイヤーすれば解決する問題かもしれない。また結果はいずれ報告してみたいと思う。
| | | |
2013年06月30日
| |
父の日によせて |
| |
| |
| | 今日は父の日である。先日二男夫婦が来て「16日は用事が有って来れないので」と言って、プレゼントを持って来てくれた。中身は好物の日本酒の詰め合わせセットである。もともとお酒類は好きでなんでもござれであるが、若いころほど一回の量は飲めなくなってきた。しかし歯科医師会の役員をし出してから飲む機会が多くなり、今回も一昨日、昨日と飲んで、今日も昼から広島で会議が有りその後飲むことになる。中々休肝日がとれない。せめて飲むなら美味しいお酒をチョットだけと思う。二男夫婦にはいいプレゼントをもらった。
沖縄の長男夫婦からは、宅急便で先程バーバリーのネクタイガ届いた。シックで落ち着いた色合いである。早速して出かけようかと思う。

それにしても昔から父の日が有ったであろうが、振り返ってみて父親に何かプレゼントをした記憶がほとんどない。就職して初月給をもらった時に父と母に何かを買って送ったと言う記憶が有る。しかし私達の子供たちは独り立ちしてから、毎年誕生日と父の日に色々のものをプレゼントしてくれる。私たちの子育てが良かったのか有難いことである。欲張って長生きし、ずっとプレゼントを貰い続けたいものである。
ところで先日PET−CTの検査を受けたが、結果は「今回のPET−CTでは、悪性を疑う所見を認めませんでした。肺にのう胞と炎症後変化を散見しますが、心配ありません。副鼻腔炎の所見を認めます。耳鼻科受診をお勧めします。」「判定はBでわずかに異常を認めますが、日常生活に支障は有りません」とあった。
ヤッター。正直ほっとした。この一週間のもやもやが吹き飛んだ。
また右上顎洞に貯留嚢胞を認めるとあったがこれは2月の脳のMRI検査をした時にも判っていたがそのまま放置していたので今回は時間を見つけて耳鼻科に行く事にしよう。
この所飲み会が多くてまだ祝杯はあげていない。祝杯をあげる時は父の日プレゼントで貰ったお酒で乾杯をしよう。 | | | |
2013年06月16日
| |
初めてのPET−CT検査 |
| |
2013年06月06日
| |
眼鏡 |
| |
2013年06月05日
| |
映画「遺体」を観て |
| |
2013年05月19日
| |
20年振りの同窓会 |
| |
2013年05月12日
| |
« 前のページ |
院長のブログのトップ
| 次のページ »