大先生(元院長)のブログ
シンガポール旅行 PART 4 |
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2013年01月13日
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シンガポール旅行 PART 3 |
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2013年01月10日
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シンガポール旅行 PART 2 |
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2013年01月10日
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シンガポール旅行 PART 1 |
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2013年01月07日
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映画「レ・ミゼラブル」を観て |
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2012年12月26日
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「私とさいだ歯科医院」の十大ニュース |
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2012年12月21日
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交通難民と「かかりつけ歯科医」 |
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| | 先日いつもメンテナンスに通って来られる、Kさんが帰り際に、「先生、今日が診てもらうのが最後だ」という。「どうしたの?」と聞くと、Kさんは「もうすぐ87歳になるので運転免許所を返すのだ」という。
Kさんは平成3年に初めて来院された。「退職したので今までは職場近くに行っていたが、これからは宜しくお願いします」と言われた。最初の頃は口腔内にトラブルが出ると来院される方でしたが、ここ5年くらいはメンテナンスに定期的に通ってきていた。
そういえば2年くらい前に「今年から米つくりはやめたのだ」という。一人暮らしで、子供たちも遠くにいらっしゃる様で、全て一人で家事をこなしていた。かなり田舎に住んでいらっしゃるので、免許を返したら買い物も不自由になるのでは思う。それでも私は「春になって暖かくなったら自転車に乗ってきてください」「そして動けなくなったら往診に行くよ」と言うのが精一杯であった。
高齢化が進む中、先月、中国新聞に過疎化する団地の取材記事が出ていたが、団地でなくても、もともと過疎に近い所に住んでいると、交通手段を奪われると買い物や、医療に支障が出てくる。遠い、よその話と思っていたが、急に身近な問題に思えてきた。
ところで今年の2月にワニブックス(PLUS)新書で『なぜ、「かかりつけ歯科医」のいる人は長寿なのか?』という本が出版された。この本は東京都港区芝歯科医師会が東京都多摩市と多摩歯科医師会との協働で都市部に住む65歳以上の在宅高齢者を2001年から「かかりつけ歯科医」がいる群といない群分けて13,066名を追跡調査した結果、
治療だけでなく、予防からメンテナンスまで定期的にプロフェッショナルケアをしていると
1、 長寿である。
2、 自分の生活に満足している。
3、 介護認定を受ける率が低い。
4、 生活自立度が高い。
5、 お出かけ好きである。
6、 友人とのつきあい、ご近所づきあいも活発
7、 かかりつけ内科医もいて、健康管理に留意
という結論が得られたと書いてあった。
今までKさんは「さいだ歯科医院」をかかりつけとして来院されていたせいか、まさに本の結論通り、すこぶる元気であった。しかしこれから免許を返納してメンテナンスに通って来られなくなった時、どのような結末になるのか心配である。
ところで飲み屋さん等ではボトルの1本もキープしていると「いきつけの飲み屋」という表現があるようだが、歯科でも「いきつけ歯科医」という表現があるようだ。
「いきつけ歯科医」と「かかりつけ歯科医」という表現では、少しニュアンスが異なっている感じがする。
私的には、「いきつけ歯科医」は、トラブルが発生するといつも同じ歯科医院にかかる事で、「かかりつけ歯科医」の場合はトラブルが発生しなくても、定期的にメンテナンスに通ってケアを継続していくことではないだろうかと思う。
なお世間ではインターネット検索をすると、断然「かかりつけの歯科医」という表現が大半を占め、われわれ歯科医だけが「かかりつけ歯科医」と表現しているようだ。
それにしても医療費が毎年3兆円以上も増加する現状から見れば、予防のために「かかりつけの歯科医」を持って元気で活き活き生活を送ることの大事さを、歯科医師会は一般市民の方に向けてもっと積極的に情報発信をすべきではないだろうか?
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2012年12月06日
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晩秋と紅葉 |
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2012年11月26日
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鳥瞰図 |
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2012年11月16日
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学会参加 |
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2012年11月12日
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