大先生(元院長)のブログ
シンガポール旅行 PART 1 |
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2013年01月07日
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映画「レ・ミゼラブル」を観て |
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2012年12月26日
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「私とさいだ歯科医院」の十大ニュース |
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2012年12月21日
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交通難民と「かかりつけ歯科医」 |
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| 先日いつもメンテナンスに通って来られる、Kさんが帰り際に、「先生、今日が診てもらうのが最後だ」という。「どうしたの?」と聞くと、Kさんは「もうすぐ87歳になるので運転免許所を返すのだ」という。
Kさんは平成3年に初めて来院された。「退職したので今までは職場近くに行っていたが、これからは宜しくお願いします」と言われた。最初の頃は口腔内にトラブルが出ると来院される方でしたが、ここ5年くらいはメンテナンスに定期的に通ってきていた。
そういえば2年くらい前に「今年から米つくりはやめたのだ」という。一人暮らしで、子供たちも遠くにいらっしゃる様で、全て一人で家事をこなしていた。かなり田舎に住んでいらっしゃるので、免許を返したら買い物も不自由になるのでは思う。それでも私は「春になって暖かくなったら自転車に乗ってきてください」「そして動けなくなったら往診に行くよ」と言うのが精一杯であった。
高齢化が進む中、先月、中国新聞に過疎化する団地の取材記事が出ていたが、団地でなくても、もともと過疎に近い所に住んでいると、交通手段を奪われると買い物や、医療に支障が出てくる。遠い、よその話と思っていたが、急に身近な問題に思えてきた。
ところで今年の2月にワニブックス(PLUS)新書で『なぜ、「かかりつけ歯科医」のいる人は長寿なのか?』という本が出版された。この本は東京都港区芝歯科医師会が東京都多摩市と多摩歯科医師会との協働で都市部に住む65歳以上の在宅高齢者を2001年から「かかりつけ歯科医」がいる群といない群分けて13,066名を追跡調査した結果、
治療だけでなく、予防からメンテナンスまで定期的にプロフェッショナルケアをしていると
1、 長寿である。
2、 自分の生活に満足している。
3、 介護認定を受ける率が低い。
4、 生活自立度が高い。
5、 お出かけ好きである。
6、 友人とのつきあい、ご近所づきあいも活発
7、 かかりつけ内科医もいて、健康管理に留意
という結論が得られたと書いてあった。
今までKさんは「さいだ歯科医院」をかかりつけとして来院されていたせいか、まさに本の結論通り、すこぶる元気であった。しかしこれから免許を返納してメンテナンスに通って来られなくなった時、どのような結末になるのか心配である。
ところで飲み屋さん等ではボトルの1本もキープしていると「いきつけの飲み屋」という表現があるようだが、歯科でも「いきつけ歯科医」という表現があるようだ。
「いきつけ歯科医」と「かかりつけ歯科医」という表現では、少しニュアンスが異なっている感じがする。
私的には、「いきつけ歯科医」は、トラブルが発生するといつも同じ歯科医院にかかる事で、「かかりつけ歯科医」の場合はトラブルが発生しなくても、定期的にメンテナンスに通ってケアを継続していくことではないだろうかと思う。
なお世間ではインターネット検索をすると、断然「かかりつけの歯科医」という表現が大半を占め、われわれ歯科医だけが「かかりつけ歯科医」と表現しているようだ。
それにしても医療費が毎年3兆円以上も増加する現状から見れば、予防のために「かかりつけの歯科医」を持って元気で活き活き生活を送ることの大事さを、歯科医師会は一般市民の方に向けてもっと積極的に情報発信をすべきではないだろうか?
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2012年12月06日
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晩秋と紅葉 |
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2012年11月26日
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鳥瞰図 |
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2012年11月16日
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学会参加 |
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2012年11月12日
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開業26周年を迎えて |
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2012年11月08日
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映画「終の信託」を観て |
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| 昨日、ロードショウ開始、1週間遅れで映画「終の信託」を観た。久々の圧巻であり、映画に魅入った。
医療か?・殺人か?この映画は現代の終末期医療のあるべき姿に一石を投じていると思った。
パンフレットから引用させていただくと「愛と死に直面した人間を冷静な視点で最後まで描ききった真のラブストーリー。終末医療の現場で起こる生死をめぐる問題の数々。知られざる検事室での聴取。数奇な運命に翻弄される女医…。現役弁護士・朔立木の同名小説を原作に、監督自らが大胆に脚本化、端正で冴えわたる演出で2時間を超える長尺を一気に見せる。愛とは何か?命の重さとは?そんな問いさえもはるかに超える息詰まる展開と衝撃の結末。人は愛をさばく事が出来るのか?」
またストーリーも同様に引用させてもらうと
「1997年、天音中央病院。折井綾乃(草刈民代)は、患者からの評判も良い、呼吸器内科のエリート医師。しかし、長い間、不倫関係にあった同僚医師の高井 (浅野忠信)に捨てられ、失意のあまり自殺未遂騒動を起こしてしまう。そんな綾乃の心の傷を癒したのは重度の喘息を患い入退院を繰り返していた江木秦三 (役所広司)の優しさだった。綾乃と江木は心の内を語りあい、医師と患者の枠を超えた深い絆で結ばれる。
しかし、江木の病状は悪化していった。自分の死期が迫っていることを自覚した江木は綾乃に懇願する。「信頼できるのは先生だけだ。最期のときは早く楽にしてほしい」と。
2か月後、江木は心肺停止状態に陥る。
江木との約束通り延命治療を中止するのか、患者の命がある限り延命の努力を続けるのか…。
「愛」と「医療」の狭間に揺れる綾乃は重大な決断を下す!
3年後、その決断が刑事事件に発展する。検察官・塚原(大沢たかお)は綾乃を殺人罪で厳しく追及。
綾乃も強い意志でその追及に応える…。」
原作者が弁護士であるため、検事の取調べの様子がすごくリアルで、途中の経過や、想いは何の考慮もされず結果のみに執着し、被疑者を追い込み調書が作成されたり、言葉尻から逮捕に至る経過などを観ていると、昨今、逮捕後の検事調書などが改ざんされたり、自白を強要したりする事例が報道されているが、かくのごとく取り調べられと普通の人なら意思に反してサインをせざるを得なくなる。そのため裁判で反対の供述をしたりするケースがあり、冤罪なども発生している。この映画を見る限りさもありなんと思った。
また終末期医療をどうするかという事は広く国民の議論をするべき問題である。
ただ単に医療費の問題で片付けられるものではないが、平成22年度の国民医療費が37兆4202億で前年度の比べ1兆4135億増加し、人口一人当たりの国民医療費は29万2200円、そのうち医科診療医療費は27兆2228億円(全医療費の72.7%)、内訳は入院医療費が14兆908億円(37.7%)、入院外医療費が13兆1320億円(35.1%)となっているのも事実である。
とりわけ終末期医療費の場合、たった一人で1ヶ月で1000万円を超える費用が発生するケースも多くみられる。少子高齢化の流れの中にあっては早急に議論を開始してほしい。
映画の中で江木が「意識もなくチューブにつながれて生きている肉の塊にはなりたくない」と発言していたが、私自身もそうなりたくはない。その場面になったら、チューブまみれにならないで静かに安楽死または尊厳死を望む。そしてそれを実行した医師が殺人罪などに問われる事がない事を切に希望する。
それにしても久々に良い映画を観た。
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2012年11月04日
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フィッシングメール |
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| 最近、TVニュースや新聞などでPCが遠隔操作されて、爆破予告や殺人などのメールが送りつけられ、そのメールを送った人物として4人の人が誤認逮捕されたというニュースがあった。また企業や防衛省などのコンピュータにハッカーが忍び込んで企業秘密や、国家の重要機密を盗まれるなどコンピューターによる犯罪が日常化しているようである。
私の所にも訳のわからないメールが来て、中にはフィッシングの恐れありと警告が出るメールも頻繁に来ます。それらはすぐに削除しているのだが、先日来たメールは、そのような警告もなくメールボックスに来ていた。

それは私が持っているカード会社からのメールで、マークもメール会社のものが張り付けてあり、英文であったが、私のカードの種類を特定して、電話の使用料が$3562.92になっている。24時間以内にこの支払いが私の口座から引き落とされるので注意を促す文面のようであった。
またこの警告が必要でないのなら、ここをクリックしなさいとか、口座の内容とか、最近の使用状況などと書かれたタブがある。今までこんなメールは来た事がなく、日本円で換算するとかなりの請求額なので、1回の限度額を超えているから来たのかなと思った。しかし電話料金をカードで支払う契約はしていない。とりあえず怪しいと思ったが一つタブをクリックしてみたところ、ウイルスバスターがNOと表示したのでそれ以上は進まなかった。
急いでカード会社に電話したところ、カード会社では、けしてそのようなメールを送りはしないとのこと、何件か同じような問い合わせが来ているとのこと。それ以上先に進まないようにして下さいと注意を受けた。
まさにそのカード会社になり済まして偽メールが送られてきたのである。もしウイルスバスターの警告を無視して先に進むと、カードの暗証番号を入力させられたりしてとんでもないことになるのであろう。それにしても本当にカード会社から来たと思わせるほど巧みに装っていた。
それにしても、私のメールアドレスやカードの種類が書かれてあったことから、間違いなくカード情報などが流出しているのではないかと思う。ただカードの暗証番号は漏れていないのであろう。カード会社に問いただしたが、自分たちの所からは漏れていないとの回答。それではどこから漏れたかであるが、海外で使用した事もなく、またカードでの支払いはほとんどしたことがない。たまたま最近DELLのPCをカードで支払ったのでそこから漏れたのかもしれない。いずれにしてもこれからは最新の注意を払い自分をガードしなければならないと感じた。
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2012年10月26日
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