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大先生(元院長)のブログ

映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を観て

 先日、映画「マーガレット・サッチャー」を観た。封切りからかなりたっていたが、いつも観に行く映画館への配給が遅かったようだ。
英国史上初、かつ唯一の女性首相マーガレット・サッチャーは81歳、存命であるが、娘の回顧録で認知症に苦しんでいることが発表され世界中に衝撃が走った。
映画はその認知症を患うマーガレットのロンドンでの実生活を織り交ぜながら、彼女のこれまで辿ってきた政治家、妻としての半生を描き出していた。
 私は当時のTVなどから流れてくるニュースでは、「鉄の女」と呼ばれ強力なリーダーシップを発揮し、労働組合制度の改革、イギリス病といわれた低迷する経済の立て直し、そしてアルゼンチンとの間のフォークランド紛争を勝利し、国内のみならず、世界中に影響を与え続けたと受け止めていた。
しかし映画のサブタイトルは「鉄の女の涙」と書いてあり、涙の理由に迫ることがこの映画の主題だと思われた。
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 パンフレットによれば「これは単なる政治家の偉人伝ではない。妻として、母として、国のリーダーとして力の限り戦い続けたひとりの女性の感動の物語である。・・・・これだけの大事業をなすために彼女は愛する夫や子供たちとの時間を犠牲にし、たった一人で戦い続けた。深い孤独を抱えたまま。・・・
現在のロンドン。どんなに苦しい時も支え続けてくれた夫・デニスはすでに他界した。だがマーガレットは未だに夫の死を認識していないのか、時折不可解な行動が目立つ。思い出の洪水の中で、デニスの遺品を手に取り彼女はつぶやく。『教えて、あなたはしあわせだった?』」涙は政治一筋に走り抜けた彼女の半生に彼女が犠牲にしたものへの後悔の気持ちがあったのかも知れない。

 ところで彼女の政治の世界における決断力と実行力は本当に素晴らしい。現在の日本は「失われた20年」、「デフレ」と国内状況は当時のイギリスと同じ様なのに日本の政治家のつまらないこと、情けないこと、保身のみで動き回っている。
サッチャー氏のような決断力と実行力を持った政治家がいないのであろうか? 
 一昨年の尖閣諸島の事件でも弱腰外交でうやむやにしてしまう政治的センス、木もほとんど生えていない、南極近くの小島ひとつに対しても、自国の領土を脅かされれば英国民の血を流してでも守り抜くという信念・愛国心見習って欲しいものである。
 昨今、韓国が「日本海」を「東海」に改め、アメリカの教科書に載せるようにオバマ大統領に請願書を出しているが、この理由は日本海の中に竹島があれば自分達が不法占拠していることが外国にばれるのを隠すためだという学者もいる。
メルマガ発行をしている語学道場様が韓国の請願書に対して、日本でも請願をしようと運動されており先日私もアメリカ大統領府に署名を送った。
興味が有る方は下記URLから署名をしてみてください。
 http://gogakudojo.com/article9/index.html
 外務省のHPに竹島問題が載っており、そこには1801年から1860年までに発行された(日本では江戸時代に当たる)大英図書館とケンブリッジ大学にある世界地図58枚について調査したところ、「日本海」記載は50枚、「朝鮮海」が8枚で韓国が主張する「東海」は0枚で明らかに韓国が嘘の主張を続けていることがわかる。それでも「嘘も百回言えば真実になる」といわれているように、単にHPに載せたから良いとするのでなく、どんどんロビー活動や、断固とした態度をとらない限り、日本国そのものがいずれ他国より侵略されて無くなり、かってのユダヤ人のように流浪の民となるかも知れない。
恐らくサッチャーなら、国を守るために立ち上がるであろう。
 このところ各国で大東亜戦争前後の、外交文章などが公開されてきた。日本人はこれら資料を研究し、戦後の自虐史観を検証し、真実を求めなければならないとこの映画を観て思った。

2012年05月01日

映画「わが母の記」を観て

 今年のゴールデンウイークは診療室の改装を行っているため、診療は11連休である。ただ後片付けや、5月7日からの診療に備えての準備のため正味1weekとなる。毎日がいわゆる日曜日、退職すればこの連続になるのである。今まで毎日忙しくしていたのに何もすることが無いのは、結構しんどいものである。
何をしようかと思ってもこれというものが無い。そこで映画に出かける。
封切り当日の「わが母の記」を観に行く。これは井上靖の自伝的小説「わが母の記〜花の下・月の光・雪の表〜」を映画化したものである。
 井上靖の名前を知ったのは中学2年生のときNHKのドラマで「敦煌」を観た時に遡る。内容は余り記憶が無いが、物語の終わりごろ、戦になった時、西夏文字で書かれた仏典を大雁塔の壁に塗りこんで隠した場面が凄く印象に残っている。
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 「わが母の記」は第35回モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリ受賞作である。そのせいか、映画の題名や、俳優に英語が振られていた。
封切り日2回目の上映を観たのだが、観客の入りは8割くらいでいつもの映画に比べ多くの観客であった。そして驚いたことに観客の年齢層がほとんど私の年齢に近いということである。
パンフレットから引用させてもらうと
『小説家の伊上洪作は、幼少期に兄妹の中でひとりだけ両親と離れて育てられたことから、母に捨てられたという想いを抱きながら生きてきた。父が亡くなり、残された母の暮らしが問題となり、長男である伊上は、妻と琴子ら3人の娘たち、そして妹たちに支えられ、ずっと距離をおいてきた母・八重と向き合うことになる。老いて次第に失われてゆく母の記憶。その中で唯一消されることのなかった、真実。初めて母の口からこぼれ落ちる、伝えられなかった想いが、50年の時を超え、母と子をつないでゆく──。
家族だからこそ、言えないことがある。家族だからこそ、許せないことがある。それでも、いつかきっと想いは伝わる。ただ、愛し続けてさえいれば──。たとえ時代が変わり、社会が複雑になり、困難な未来が訪れても、家族の絆だけは変わらない。人と人との絆の大切さを知った今の時代にこそふさわしい、希望に満ちた普遍の愛の物語が、日本中を感動で包みます──。』とある。
 母・八重のまだらボケを樹木希林が上手に演じ、それに振り回される家族介護の難しさを感じた。今の時代なら介護保険などもあり少しは家族の手も解放されたであろうに。母・八重が死んだ時、八重を介護して看取った長女の志賀子を伊上洪作が電話でねぎらう事で、ぼけた母の仕打ちに耐えた志賀子の思いも開放された場面に安堵感を感じた。
 恐らくどの家庭でも親子の間にあるいは嫁姑の間、夫婦の間に少なからずの葛藤というものは存在するであろう。
 私は6年前に父を、そして2年前に母を送ったが、そこにはやはり私自身が生まれてからの色々の思いや恨み言もがあった。それでもこの映画のように何時しか恨み言も消え最後は素直に送り出せた。
 私の年齢層に近い人たちが多く見ていらっしゃったが、現在親の介護している人、すでに親を送り出した人、これから親の介護をしなくてはならない人、それぞれにとって、いろいろの思いを寄せることが出来る映画ではないかと思った。
本当にいい映画であった。

2012年04月29日

脳のMRI検査

 先日5年ぶりに脳のMRI検査に行く。極、たまに両手の小指辺りが痺れたような感じがしていた。問診を受けて症状を話した所、脳外科の先生は脳ではなく、ひょっとしたら頚椎の問題かも知れないと言われた。
しかし、脳の検査もしたほうが良いと思ってMRI検査をお願いした。検査には頭を固定されたまま30分ほどベットに寝てガタゴト・ガタゴト・ガーガという音を聴きながら検査された。
 終わって1時間ほど待って先生から検査結果の説明を受けた。結果は特に問題はなく、年相応の状態らしい。一部過去に梗塞した所が白い影となって映っていたがその面積は僅かであり5年前と比較して変化は無かった。また今のところ動脈瘤などは無いが、食事に気をつけて、コレステロール値が高くなら無い様に指導された。
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 その後、直線をまっすぐ歩けるか、片足立ち15秒、目を閉じて両手をまっすぐ出してその状態を維持できるか、目を閉じて手を伸ばした後、自分の鼻を触ることが出来るか、筆で触ったとき感じられるか、温度感覚があるか、視野など検査された。いずれも問題なかった。
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 ところがMRIの画像の中に右上顎洞の中に境界明瞭な大きな白い影を見つけた。5年前の画像にも映っており、大きさに変化は無いようである。先生にお聴きすると粘膜が肥厚しているのでは無いかと言われる。心配なら紹介状を書くと言われたが、少し忙しいのでまた今度にして欲しいといったが、やはり耳鼻科に行かなくてはと思い始めた。
また小指の痺れに対しては、日を改めて頚椎のMRIを撮らなくてはならないのかも知れない。
 歳を取るということは髪の色、顔の皺など外見もさることながら、体の中にも色々の変化が起きているのを思い知らされる。気持ちだけが20歳の頃の気を維持しており、何時までも若いと思っているのかも知れない。

2012年04月16日

マレーシアA子の来日とTPP

 先日マレーシアのA子がやって来た。彼女は2003年3月から2004年2月まで我が家にホームステイをし、尾道東高校に通った。その後マレーシアのイギリス系の大学で法律を学び主席で卒業、日本国国費留学生として1年間大阪市立大学の修士課程に身を置いた。マレーシア、シンガポール両方の弁護士資格も取ったようだ。今回は5回目の来日である。
現在はマレーシア法務省に勤めるキャリアで、有給休暇を取って日本来た。
A子の従姉妹の従兄弟であるシンガポールのS君と一緒に来た。彼も我が家に来るのは3回目である。
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 彼はシンガポールで銀行に勤めるビジネスマンだが、実家が大きな企業を経営しているので将来その企業の社長になるのかもしれない。そのために銀行で経営を学んでいるのであろう。ただ仕事は銀行で為替のトレード関係をやっているために気を使うので白髪が出来たとぼやいていた。
 A子は現在マレーシアとヨーロッパ、オーストラリア、米国との間のFTA交渉の条約文章作成などに係わっているとか。ところで日本でも現在、TPPに参加するための話し合いのテーブルに政府はついたので、A子に日本のTPP参加の是非について率直な意見を聞いてみた。彼女が起案している条文などからすると、結局は米国が有利なような条文になってきて、日本が食い物にされる恐れがあるとの事。
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 またTPPでは医療の分野も交渉対象になっている。歯科医療を営んでいる我々や、国民にとって日本の皆保険制度は何時でも何処でも医療が安い負担で受けられ素晴らしい制度である。ところがTPPに参加すると、国家が関与するものは、自由競争を阻むものとみなされ、皆保険制度が壊される恐れがある。そうなると一番国民が困ることになり、歯科医師会や医師会では大反対をしている。
そういえば昨年韓国と米国がFTA協定を結んだが、結果的に韓国が大苦戦をしいられていると言うニュースが流れていたのを思い出す。
医療について例外規定が認められればよいが、欧米諸国がかって白人以外が住む地域で取ってきた植民地時代の政策を思い起こせばそのようなことはありえそうに無く、根こそぎもぎ取られてしまう可能性がある。ある意味TPPは欧米諸国にとって現代の植民地政策なのかもしれない。
 日本国に住んでいる我々はある意味「釜中の魚」なので、銀行員のS君に海外から見た日本について経済的にどのように映るのか聴いてみた。
「勝手の勢いは無く、余りいい状態では無い」らしい。やはりなと思う。
3日程の滞在であった。その後彼らは東京でウイークリーマンションを借りて、1週間ほどショッピングと観光をして帰るとのことであった。
 二人が結婚でもしてくれると、マレーシアかシンガポールでの式に出かけようと思う。お陰で懐かしく楽しい日を過ごさせてもらった。

2012年04月08日

長男一家、沖縄に移住

 この季節は卒業、入学、就職と別れと出会いの季節である。私のところでは、長男一家が沖縄に移住した。長男の嫁が沖縄出身で、また一番上の孫娘がこの4月から小学校に入学ということでそれを期に沖縄に引越しをしたのだ。
 長男は7年3ヶ月私のところで修行かたがた一緒に仕事をした。今度は沖縄で開業し、独り立ちをする。
開業時期や、場所の選定はまだ決めてなく、リサーチをしてからとの事。
私は長男にかなり厳しく色々と教え込んだので歯科医師の腕としてはかなりなものになったと考えている。激戦区の沖縄でも十分に通用すると思っている。
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 ところで私としても長男に出て行かれるとは思いもよらなかったことであるが、娘の場合なら結婚したときに覚悟が出来ていたのであろう。
何となく養子に出した気がする。
 長男には出て行くにあたって、将来私ども夫婦が死んだ後、わずかばかりの遺産で兄弟二人が争わないように、さいだ歯科医院の建物や土地などについては相続を放棄してもらう覚書も交わした。
その際、家内は長男の嫁に、息子は返品不能だと言い渡した。これで長男夫婦も帰るところが無くなり、自助努力をせざるを得ないと覚悟して旅立てたと思う。
 それにしても私ども夫婦にとって何よりも孫娘3人に会えなくなるのが寂しい感じがする。
今までは毎週のようにやって来て笑顔や言葉を発して我々を喜ばせてくれていたのに、せいぜい夏休みなどにしか会えそうに無い。
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 家内の思いは私以上ではなかったのかと想像する。そのせいか引越し前に家内は思い残しが無いほど色々サービスをしてやっていた。今は少し気が抜けた表情をしている。
 ところで現在、世の中には便利なシステムがある。フェイスタイム(テレビ電話・ビデオチャット)を利用すると遠く離れていてもオンラインで、姿や、声も聞けるという。しかも無線LANのWi-Fiの使用料だけで通話料は掛からないらしい。これなら沖縄に行った孫娘を毎日見ることが出来そうだ。早速iPadを買うことにした。
 沖縄は沖縄として、これからは次男の孫娘が側にいてくれるので、我々を慰めてくれるのであろう。
 長男一家が元気でやってくれることを願うだけである。

2012年03月27日

若者の雇用離れ

 今日、3月20日の日本経済新聞の1ページ目に「大学・専門学校進学者安定就業5割未満 高校では3割程度 内閣府試算 政府、6月メド支援策」という記事見出しがあった。また関連記事として5面には「安定就業5割未満 若年層、雇用ミスマッチ 根強い大企業志向」という見出しがある。
調査は2010年3月に大学や高校などを卒業した年次の学生が対象で中途退学して先に社会に出た人も含まれている。
少子高齢化という時代の流れにあってこの見出しに少なからずショックを受けた。
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 内容を見ると2010年春に大学・専門学校を卒業した約85万人のうち、すぐに就職した人は56万9000人。ただ近年の若年層の離職率の傾向から就職した人の内、19万9000人が3年以内に離職する公算が大きいと分析している。
 そして卒業時に就職しなかった人や、アルバイトなど一時的な仕事に就いた人は14万人。中途退学などをした6万7000人も含めると安定的な仕事に就かなかった人は全体の52% 40万6000人に上り、2人に1人は大学卒業や安定就業に至ってないとのこと。
さらに高校から社会に出た人は一段と厳しく大学などに進学しなかった35万人のうち、68%にあたる23万9000人が安定的な仕事に就かなかった。この内10万7000人が未就職もしくは一時的な仕事に就いた。また35万人の内約2割にあたる7万5000人は就職していても3年以内にやめる可能性がある。
 今年(2012年春)卒業する大学生の就職内定率は80.5%で過去3番目の低さとなっている。民間調査会社によると今春の大学卒者に対する求人倍率は大企業が0.65倍で中小企業が3.35倍であるが多くが大企業希望との事。
また現在の日本における失業率は4.9%であるが、15〜24歳では9.5%とすべての世代を通じて最高になっている。一方1年以上職が見つからない長期失業者は1990年には55歳以上の占める割合が35.7%で最も高かったが、2010年には25〜34歳の年齢層が26.2%と全世代で最も高くなっている。
 さらにバブル崩壊に伴う就職氷河期といわれた1993年以降に学校を卒業した35〜44歳のフリーターは2011年平均で約50万人と過去最高になった。定職に就けないまま年齢が上がっていく状態が続いていると報じていた。
 これらの記事から色々のことが見えてくる。働きたくても働く場所が無いというが、しかし、中小企業に目を向ければ全員が就職できるだけのキャパはあるようだ。
私のところでは現在歯科衛生士が4名働いているが、患者さんへのサービス向上を図ろうとして、もう1人雇用したいとハローワークに1年以上も出し続けるが全く反応が無い。そして歯科衛生士専門学校に求人票をここ2年間出し続けているが応募が無い。
日本には歯科衛生士の免許を持つ人は22万人以上いるが、就業しているのは9万人程度で後の13万人は就業していない。もったいないことである。
 働かない理由は色々有ると思うが、例えば私が育った時代と違って親の世代がある程度経済力があり、子どもが働きたくないといえばそれを容認して親が養うという実態もあるようだ。
 また石の上にも3年という言葉があるが新聞記事から計算すると大学卒業者と高校卒業者の内27万人以上が3年以内に離職する。辛抱できない若者が多いい感じがする。もっとも私も7年で会社を辞めたので大きなことは言えないが、一度離職すると長期離職者になりかねない恐れがある。
 さらに企業の経営環境が厳しくなれば賃金の安い外国に進出し産業の空洞化が追い討ちを掛け、国内での就職がいっそう難しくなってくる。
このように若年労働力が少なくなれば社会保障の充実は絵に描いたもちになる。そこで政府はパートの人たちからも厚生年金原資を得るために加入者を増やそうと法律案まで作っている。これは恐らく「いたち」ごっこかもしれない。長引けば長引くほど荒んだ世の中になりそうで心配である。政府がどのような手を打つのか見ものである。

2012年03月20日

老人に後一歩

 あと2週間で65歳、前期高齢者になる。いよいよ老人の仲間入りである。同級生の家内は数日前に一足早く仲間になった。
老人になると何が変わるかといえば、一番は年金がもらえることである。ニュースなどで年金のことなどが最近良く報道されており、今の若い世代は将来年金がもらえなくなるといわれている。しかし私は何とか間に合った口かもしれない。平均寿命からいけば、79歳までに14年間ある。大雑把に計算した所、もらう金額から自分が掛けた金額を差し引くと、およそ5年分くらいを若い人に援助してもらう計算になる。申し訳ないことである。
そして介護保険の1号被保険者になり、ひとたび何かがあれば、介護保険のお世話になれることである。その他は何も変わらないようである。
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 ところで日本歯科医師会雑誌の2011年9月号に「老年学の立場から歯科医療の近未来を提言する」と題して桜美林大学の長田久雄教授が一文を書いておられる。
その中で『人の成熟は20歳前後でその後は衰退期になるとされているが、実は精神的成熟は死ぬまで発展していく。さらに我々は中年以降、最近物忘れをするようになったとか、物覚えが悪くなったことを自覚体験するが、それは自分の体験や覚えたことを保存しておくと想定されている長期記憶の貯蔵庫から、自分が思い出そうとする情報を検索して探し出す仕組みに問題があり、その時思い出せなくても、何かの拍子にふと思い出すことがある。すなわち、貯蔵されている情報そのものが失われたのではなく、必要な情報を探し出すことが容易でなくなったと考えられる。』と書いておられた。
高齢者というイメージはすべてが老いさらばえていくというイメージであって情けない気がしていたが希望が見出される。
これなら常に何かを考えながら行動する習慣をつけておけば記憶を素早く引っ張り出せるし、これから研鑽を積めば、心理的、精神的側面では私個人を高みの淵に持ち上げていき聖人君子になれるかも知れない。目標設定が出来そうである。
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 ところで高齢者が幸福に老いることは、高齢社会の最大の目標の一つと考えられているが、よりよい老いとは、「老年学」においてはサクセスフル・エイジングという概念で示されるのだそうだ。
その概念を集約すれば
@ 一定以上の長寿であり、
A 自分の望む行動を自分自身で選択し実行でき、
B 社会的に良好な関係と自分に適した社会活動とを保ちつつ、
C それを可能とする心身の健康と認知的能力を維持し、
D 幸福感や満足感をもって生活している状態
としている。
サクセスフル・エイジングとは、加齢の過程を想定した概念であるが、高齢者という特定の年齢の人や老年期という特定の人生の時期を想定した場合にも当てはまると考えられる。
このことを常に意識しながら、老害とならないように活き活きと楽しく、最後にいい人生だったと思えるように生きていきたいものである。

2012年03月11日

食育推進会議に参加して

 先日「平成23年度尾道市食育推進会議」へ歯科医師会を代表して出席をした。
これは平成17年に成立した「食育基本法」にもと付いて、「食育の推進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため」に平成18年3月、国において最初の計画がなされ尾道市もそれに倣って平成21年度から種々の取り組みを行っている。
食育の重点目標に次の五つを掲げている。
 @食事(生活)のリズムを身に付ける
 A食事を味わって食べる
 B一緒に食べたい人がいる
 C食の成り立ちを知り、感謝の心を育み、ふるさと尾道を好きになる
 D食生活や健康に関心のある子どもになる
そして「授乳期・離乳期」から始まり、「幼児期」、「学童期以降」、「子供を取り巻く大人への取り組み」と分けそれぞれの発達段階に応じて取り組んでいる。
 例えば、学童期以降で @の食事のリズムを身につけるでは、
「早寝・早起き・朝ごはんの習慣を付けることを獲得したい食べる力」としている。
その中で特に「朝食を毎日食べる児童生徒の割合を増やす」を目標とし、100%を目指している。これは最近特に朝食を食べない児童や生徒がいることが、学校現場で問題とされている。
 尾道市の場合 平成21年度(初年度)小学1年生では94.6%、小学6年生で95%、中学2年生では87.2%が達成できていた。しかしそれ以降の小学1年生のデーターは欠如していたが、平成22年度では小学6年生が85%、平成23年度(11月末までのデーター)では87.8%であった。一方中学2年生は平成22年度で81%、平成23年度(11月までのデーター)では69.3%で、あった。
少し気になるデーターである。
 また平成の大合併で尾道市は南北に長い市となり、山の産品から沿岸部の海産物まで広い食材が有り、中には全国的にも有名なもの、広島県一の生産量を誇るものなど、食育を行うのには絶好の町である。
伝統料理や、郷土料理を知っている児童・生徒の割合も増加し、学校給食における尾道産の食材の使用%も増加してきている。
 幼稚園・保育所では菜園活動や、農業体験学習、クッキングなどを行っており、当日その時のスナップ写真などがスライドで紹介された。このようなことから徐々に郷土愛が育まれてくるのであろう。また「いただきます」「ごちそうさま」を言う幼児の割合を増やすではかなり100%に近づいてきている。成果が上がっていると思われる。
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 ところで日本の農業では、いつも食料自給率が40%前後(カロリーベース)といわれており、危機的状態だと報じられている。しかしこれは、家庭での残食、レストランでの食べ残し、コンビニエンスストアーでの売れなかった弁当などの廃棄したものすべてを含んでおり、日本の食糧の7割5800万トンは外国から輸入し、その3分の1(1980万トン)を捨てている。
特に家庭から年間1000万トン以上を残飯として捨てている。これは途上国の5000万人分の年間食料に当たる。この残飯廃棄をやめない限り、近い将来必ず食糧危機が起こる可能性がる。この残飯廃棄をやめれば日本の食料自給率は60%程度となり、国際的に見ても食料自給率はかなり高い水準になる。
 そこで給食における残食の問題が気になり学校における残食の問題を質問したところ「データーは無いが給食センターからの報告では徐々に減ってきている」との回答を得た。食育が少しづつではあるが良い方向に向かっていて喜ばしいことである。
これからもさらなる食育を進めていただきたいと思う。

2012年03月05日

今月観た映画3本

 先日2月11日、たまたま連休で少し時間が取れたという理由だけで建国記念日に映画を観に行く。1本目が「はやぶさ 遥かなる帰還」でもう1本が「日本列島 いきものたちの物語」であった。
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 はやぶさに関する映画は以前にも観ていたが、役者が代わり、ストーリーも少し代わっていたせいか、新鮮に見えた。また来月10日には新たな「はやぶさ」の映画「おかえり、はやぶさ」が3Dで公開されるとか。それにしても一つの題材で映画が3本も作られるとは「はやぶさ」という探査機の素晴らしさ、科学者達の懸命な努力と、技術力の高さ、さらに最後まで諦めない精神力や決断力が素晴らしく、見ていて胸が熱くなる。日本人としての失いかけた誇りを回復させてくれる映画である。
そして最後に燃え尽きて使命を全うする「はやぶさ」の姿をニュース画面で見たが、あの映像は多くの人を感動させたと思う。「日本という国」、「日本人」をこの「はやぶさ」が象徴していた。
 また映画「日本列島」では確かに厳しい環境の中で生き抜いていく動物達の姿にも感動したが、それよりも映像として映し出される景色、自然が織り成す色合い、日本は本当に美しい国だと改めて知る。
映画「はやぶさ」の中のカプセル回収シーンはオーストラリアの砂漠、一面赤茶けた大地。それに比べ、四季折々に変化していく日本の風景、この中ではぐくまれた日本の伝統、日本人の気質、そんなことを想いながら、映画が鑑賞できた。たまたま建国記念日に観たのであるが、計らずも日本という国を意識させてくれる2本の映画であった。
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 つい先日「ドラゴン・タトゥーの女」という映画を観た。ミステリー映画、サスペンス映画のカテゴリーに入るのだろうが、映画のストーリー展開、テンポなどが凄く洗練され、切れ味が良く最後まで映画の中に引き込まれてしまった。
『雑誌「ミレニアム」の敏腕ジャーナリストで現在名誉毀損事件で敗訴になって休職中のミカエルにスウェーデン有数の財閥ヴァンゲルの元会長から依頼が舞い込む。40年前に起きた親族の娘ハリエット失踪事件の真相究明である。中々手がかりが掴めない時、アウトローで天才ハッカーのリスベットを紹介される。彼女の肩口から背中にかけて、龍の刺青が描かれており、この映画の題名「ドラゴン・タトゥーの女」である。コンピューターに忍び込んでは相手方の情報を抜き取る天才的な資料収集能力を持っている。二人が組むことで迷宮入りの事件が突き止められていく・・・・・』
一部成人映画の場面がありR15+の規制が掛かっているが、今までに無い感覚で鑑賞出来た。

2012年02月24日

新刊本「略奪大国」を読んで

 先日、日本経済新聞に「略奪大国」という本の広告が出ていた。著者はジェームス・スキナーである。彼は成功哲学セミナーを開催したり、「成功の9ステップ」等の著書を現している。最近は日曜日の午後に放映される「たかじんのそこまで言って委員会」、「ビートたけしのTVタックル」などにも出演しており、私の中では予備知識のある人だ。
 日経新聞の広告には「増税、国債乱発を推し進める政府と役人」、「国民の貯金を略奪する銀行」・・・・など、日本を愛するアメリカ人だから書けた真実
さらに「あなたの貯金が盗まれている!」、たちまち14万部等の文字が躍っていた。
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 最近の国会中継などを観ていても消費税増税の話などで、なんとなくこの国が行き詰まっている気がしていた。さらにギリシャが債務不履行に陥るかもしれない等の報道がなされ、ギリシャ危機が叫ばれヨーロッパの金融不安が新聞紙面を賑わしている。ところが日本の国債発行高の対GDP費では日本はギリシャよりもおよそ2倍も悪く世界で最悪と報道されたりしている。そこで急いでこの本を取り寄せ、一気に読んだ。
経済の仕組み、社会保障の問題点やからくりが理解できた。
内容は読んでいただかなくてはならないが、項目の一部を挙げると
・日本人の貯金が盗まれている
・政府はお金を持っていない
・年金と医療費40%カット
・ 国債はネズミ講(あなたが国債を持っていなくても銀行がたくさん持っている、銀行に預けた金は預金者に内緒で国債に化けている。銀行に現金は無い)
・ 農家が泥棒
・日本では実質上59%の消費税を払わされている?
・ 政府は何も打つ手がない
・ 日本は資本主義国ではなく社会主義国である。
・公務員の賃金をGDPに連動させる
・日本は破綻まであと4年しかない
・ 2015年日本の全銀行閉鎖、経済停止
・ 日本の政府は、すでに国際通貨基金(IMF)とデフォルトの時期について相談している
など衝撃の内容であった。
 書いてあることが真実かどうかは分からないが、先週2日付の朝日新聞は、「銀行最大手の三菱東京UFJ銀行が日本国債の価格急落(暴落)に備えた『危機管理計画』を初めて作ったことがわかった」と報じました。
これはある意味この本に書いてあることが実際に起こるかもしれないことを銀行が認めたことだとも思える。
 最近個人が資産を海外の銀行に移すマネーフライトと呼ばれる行動が起きていることも報道されるようになっている。
 日本の国には「魔法の壷」など無いのに、あれも・これもして欲しいとおねだりする国民の側にも問題があると思われ、やはり人は自助努力をしなくてはならないと思えた。
 この本はある人にとっては耳障りであったり、ある人に取っては目からうろこかもしれない。
出来れば読まれて見てはいかがでしょうか?

2012年02月12日

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