大先生(元院長)のブログ
マレーシアA子の来日とTPP |
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2012年04月08日
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長男一家、沖縄に移住 |
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2012年03月27日
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若者の雇用離れ |
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| 今日、3月20日の日本経済新聞の1ページ目に「大学・専門学校進学者安定就業5割未満 高校では3割程度 内閣府試算 政府、6月メド支援策」という記事見出しがあった。また関連記事として5面には「安定就業5割未満 若年層、雇用ミスマッチ 根強い大企業志向」という見出しがある。
調査は2010年3月に大学や高校などを卒業した年次の学生が対象で中途退学して先に社会に出た人も含まれている。
少子高齢化という時代の流れにあってこの見出しに少なからずショックを受けた。

内容を見ると2010年春に大学・専門学校を卒業した約85万人のうち、すぐに就職した人は56万9000人。ただ近年の若年層の離職率の傾向から就職した人の内、19万9000人が3年以内に離職する公算が大きいと分析している。
そして卒業時に就職しなかった人や、アルバイトなど一時的な仕事に就いた人は14万人。中途退学などをした6万7000人も含めると安定的な仕事に就かなかった人は全体の52% 40万6000人に上り、2人に1人は大学卒業や安定就業に至ってないとのこと。
さらに高校から社会に出た人は一段と厳しく大学などに進学しなかった35万人のうち、68%にあたる23万9000人が安定的な仕事に就かなかった。この内10万7000人が未就職もしくは一時的な仕事に就いた。また35万人の内約2割にあたる7万5000人は就職していても3年以内にやめる可能性がある。
今年(2012年春)卒業する大学生の就職内定率は80.5%で過去3番目の低さとなっている。民間調査会社によると今春の大学卒者に対する求人倍率は大企業が0.65倍で中小企業が3.35倍であるが多くが大企業希望との事。
また現在の日本における失業率は4.9%であるが、15〜24歳では9.5%とすべての世代を通じて最高になっている。一方1年以上職が見つからない長期失業者は1990年には55歳以上の占める割合が35.7%で最も高かったが、2010年には25〜34歳の年齢層が26.2%と全世代で最も高くなっている。
さらにバブル崩壊に伴う就職氷河期といわれた1993年以降に学校を卒業した35〜44歳のフリーターは2011年平均で約50万人と過去最高になった。定職に就けないまま年齢が上がっていく状態が続いていると報じていた。
これらの記事から色々のことが見えてくる。働きたくても働く場所が無いというが、しかし、中小企業に目を向ければ全員が就職できるだけのキャパはあるようだ。
私のところでは現在歯科衛生士が4名働いているが、患者さんへのサービス向上を図ろうとして、もう1人雇用したいとハローワークに1年以上も出し続けるが全く反応が無い。そして歯科衛生士専門学校に求人票をここ2年間出し続けているが応募が無い。
日本には歯科衛生士の免許を持つ人は22万人以上いるが、就業しているのは9万人程度で後の13万人は就業していない。もったいないことである。
働かない理由は色々有ると思うが、例えば私が育った時代と違って親の世代がある程度経済力があり、子どもが働きたくないといえばそれを容認して親が養うという実態もあるようだ。
また石の上にも3年という言葉があるが新聞記事から計算すると大学卒業者と高校卒業者の内27万人以上が3年以内に離職する。辛抱できない若者が多いい感じがする。もっとも私も7年で会社を辞めたので大きなことは言えないが、一度離職すると長期離職者になりかねない恐れがある。
さらに企業の経営環境が厳しくなれば賃金の安い外国に進出し産業の空洞化が追い討ちを掛け、国内での就職がいっそう難しくなってくる。
このように若年労働力が少なくなれば社会保障の充実は絵に描いたもちになる。そこで政府はパートの人たちからも厚生年金原資を得るために加入者を増やそうと法律案まで作っている。これは恐らく「いたち」ごっこかもしれない。長引けば長引くほど荒んだ世の中になりそうで心配である。政府がどのような手を打つのか見ものである。
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2012年03月20日
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老人に後一歩 |
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2012年03月11日
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今月観た映画3本 |
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2012年02月24日
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新刊本「略奪大国」を読んで |
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| 先日、日本経済新聞に「略奪大国」という本の広告が出ていた。著者はジェームス・スキナーである。彼は成功哲学セミナーを開催したり、「成功の9ステップ」等の著書を現している。最近は日曜日の午後に放映される「たかじんのそこまで言って委員会」、「ビートたけしのTVタックル」などにも出演しており、私の中では予備知識のある人だ。
日経新聞の広告には「増税、国債乱発を推し進める政府と役人」、「国民の貯金を略奪する銀行」・・・・など、日本を愛するアメリカ人だから書けた真実
さらに「あなたの貯金が盗まれている!」、たちまち14万部等の文字が躍っていた。

最近の国会中継などを観ていても消費税増税の話などで、なんとなくこの国が行き詰まっている気がしていた。さらにギリシャが債務不履行に陥るかもしれない等の報道がなされ、ギリシャ危機が叫ばれヨーロッパの金融不安が新聞紙面を賑わしている。ところが日本の国債発行高の対GDP費では日本はギリシャよりもおよそ2倍も悪く世界で最悪と報道されたりしている。そこで急いでこの本を取り寄せ、一気に読んだ。
経済の仕組み、社会保障の問題点やからくりが理解できた。
内容は読んでいただかなくてはならないが、項目の一部を挙げると
・日本人の貯金が盗まれている
・政府はお金を持っていない
・年金と医療費40%カット
・ 国債はネズミ講(あなたが国債を持っていなくても銀行がたくさん持っている、銀行に預けた金は預金者に内緒で国債に化けている。銀行に現金は無い)
・ 農家が泥棒
・日本では実質上59%の消費税を払わされている?
・ 政府は何も打つ手がない
・ 日本は資本主義国ではなく社会主義国である。
・公務員の賃金をGDPに連動させる
・日本は破綻まであと4年しかない
・ 2015年日本の全銀行閉鎖、経済停止
・ 日本の政府は、すでに国際通貨基金(IMF)とデフォルトの時期について相談している
など衝撃の内容であった。
書いてあることが真実かどうかは分からないが、先週2日付の朝日新聞は、「銀行最大手の三菱東京UFJ銀行が日本国債の価格急落(暴落)に備えた『危機管理計画』を初めて作ったことがわかった」と報じました。
これはある意味この本に書いてあることが実際に起こるかもしれないことを銀行が認めたことだとも思える。
最近個人が資産を海外の銀行に移すマネーフライトと呼ばれる行動が起きていることも報道されるようになっている。
日本の国には「魔法の壷」など無いのに、あれも・これもして欲しいとおねだりする国民の側にも問題があると思われ、やはり人は自助努力をしなくてはならないと思えた。
この本はある人にとっては耳障りであったり、ある人に取っては目からうろこかもしれない。
出来れば読まれて見てはいかがでしょうか?
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2012年02月12日
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2012年02月05日
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2012年01月26日
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