大先生(元院長)のブログ
映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」を観て |
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| | 先日、映画「マーガレット・サッチャー」を観た。封切りからかなりたっていたが、いつも観に行く映画館への配給が遅かったようだ。
英国史上初、かつ唯一の女性首相マーガレット・サッチャーは81歳、存命であるが、娘の回顧録で認知症に苦しんでいることが発表され世界中に衝撃が走った。
映画はその認知症を患うマーガレットのロンドンでの実生活を織り交ぜながら、彼女のこれまで辿ってきた政治家、妻としての半生を描き出していた。
私は当時のTVなどから流れてくるニュースでは、「鉄の女」と呼ばれ強力なリーダーシップを発揮し、労働組合制度の改革、イギリス病といわれた低迷する経済の立て直し、そしてアルゼンチンとの間のフォークランド紛争を勝利し、国内のみならず、世界中に影響を与え続けたと受け止めていた。
しかし映画のサブタイトルは「鉄の女の涙」と書いてあり、涙の理由に迫ることがこの映画の主題だと思われた。

パンフレットによれば「これは単なる政治家の偉人伝ではない。妻として、母として、国のリーダーとして力の限り戦い続けたひとりの女性の感動の物語である。・・・・これだけの大事業をなすために彼女は愛する夫や子供たちとの時間を犠牲にし、たった一人で戦い続けた。深い孤独を抱えたまま。・・・
現在のロンドン。どんなに苦しい時も支え続けてくれた夫・デニスはすでに他界した。だがマーガレットは未だに夫の死を認識していないのか、時折不可解な行動が目立つ。思い出の洪水の中で、デニスの遺品を手に取り彼女はつぶやく。『教えて、あなたはしあわせだった?』」涙は政治一筋に走り抜けた彼女の半生に彼女が犠牲にしたものへの後悔の気持ちがあったのかも知れない。
ところで彼女の政治の世界における決断力と実行力は本当に素晴らしい。現在の日本は「失われた20年」、「デフレ」と国内状況は当時のイギリスと同じ様なのに日本の政治家のつまらないこと、情けないこと、保身のみで動き回っている。
サッチャー氏のような決断力と実行力を持った政治家がいないのであろうか?
一昨年の尖閣諸島の事件でも弱腰外交でうやむやにしてしまう政治的センス、木もほとんど生えていない、南極近くの小島ひとつに対しても、自国の領土を脅かされれば英国民の血を流してでも守り抜くという信念・愛国心見習って欲しいものである。
昨今、韓国が「日本海」を「東海」に改め、アメリカの教科書に載せるようにオバマ大統領に請願書を出しているが、この理由は日本海の中に竹島があれば自分達が不法占拠していることが外国にばれるのを隠すためだという学者もいる。
メルマガ発行をしている語学道場様が韓国の請願書に対して、日本でも請願をしようと運動されており先日私もアメリカ大統領府に署名を送った。
興味が有る方は下記URLから署名をしてみてください。
http://gogakudojo.com/article9/index.html
外務省のHPに竹島問題が載っており、そこには1801年から1860年までに発行された(日本では江戸時代に当たる)大英図書館とケンブリッジ大学にある世界地図58枚について調査したところ、「日本海」記載は50枚、「朝鮮海」が8枚で韓国が主張する「東海」は0枚で明らかに韓国が嘘の主張を続けていることがわかる。それでも「嘘も百回言えば真実になる」といわれているように、単にHPに載せたから良いとするのでなく、どんどんロビー活動や、断固とした態度をとらない限り、日本国そのものがいずれ他国より侵略されて無くなり、かってのユダヤ人のように流浪の民となるかも知れない。
恐らくサッチャーなら、国を守るために立ち上がるであろう。
このところ各国で大東亜戦争前後の、外交文章などが公開されてきた。日本人はこれら資料を研究し、戦後の自虐史観を検証し、真実を求めなければならないとこの映画を観て思った。
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2012年05月01日
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脳のMRI検査 |
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| | 先日5年ぶりに脳のMRI検査に行く。極、たまに両手の小指辺りが痺れたような感じがしていた。問診を受けて症状を話した所、脳外科の先生は脳ではなく、ひょっとしたら頚椎の問題かも知れないと言われた。
しかし、脳の検査もしたほうが良いと思ってMRI検査をお願いした。検査には頭を固定されたまま30分ほどベットに寝てガタゴト・ガタゴト・ガーガという音を聴きながら検査された。
終わって1時間ほど待って先生から検査結果の説明を受けた。結果は特に問題はなく、年相応の状態らしい。一部過去に梗塞した所が白い影となって映っていたがその面積は僅かであり5年前と比較して変化は無かった。また今のところ動脈瘤などは無いが、食事に気をつけて、コレステロール値が高くなら無い様に指導された。


その後、直線をまっすぐ歩けるか、片足立ち15秒、目を閉じて両手をまっすぐ出してその状態を維持できるか、目を閉じて手を伸ばした後、自分の鼻を触ることが出来るか、筆で触ったとき感じられるか、温度感覚があるか、視野など検査された。いずれも問題なかった。

ところがMRIの画像の中に右上顎洞の中に境界明瞭な大きな白い影を見つけた。5年前の画像にも映っており、大きさに変化は無いようである。先生にお聴きすると粘膜が肥厚しているのでは無いかと言われる。心配なら紹介状を書くと言われたが、少し忙しいのでまた今度にして欲しいといったが、やはり耳鼻科に行かなくてはと思い始めた。
また小指の痺れに対しては、日を改めて頚椎のMRIを撮らなくてはならないのかも知れない。
歳を取るということは髪の色、顔の皺など外見もさることながら、体の中にも色々の変化が起きているのを思い知らされる。気持ちだけが20歳の頃の気を維持しており、何時までも若いと思っているのかも知れない。
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2012年04月16日
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マレーシアA子の来日とTPP |
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2012年04月08日
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長男一家、沖縄に移住 |
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2012年03月27日
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若者の雇用離れ |
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| | 今日、3月20日の日本経済新聞の1ページ目に「大学・専門学校進学者安定就業5割未満 高校では3割程度 内閣府試算 政府、6月メド支援策」という記事見出しがあった。また関連記事として5面には「安定就業5割未満 若年層、雇用ミスマッチ 根強い大企業志向」という見出しがある。
調査は2010年3月に大学や高校などを卒業した年次の学生が対象で中途退学して先に社会に出た人も含まれている。
少子高齢化という時代の流れにあってこの見出しに少なからずショックを受けた。

内容を見ると2010年春に大学・専門学校を卒業した約85万人のうち、すぐに就職した人は56万9000人。ただ近年の若年層の離職率の傾向から就職した人の内、19万9000人が3年以内に離職する公算が大きいと分析している。
そして卒業時に就職しなかった人や、アルバイトなど一時的な仕事に就いた人は14万人。中途退学などをした6万7000人も含めると安定的な仕事に就かなかった人は全体の52% 40万6000人に上り、2人に1人は大学卒業や安定就業に至ってないとのこと。
さらに高校から社会に出た人は一段と厳しく大学などに進学しなかった35万人のうち、68%にあたる23万9000人が安定的な仕事に就かなかった。この内10万7000人が未就職もしくは一時的な仕事に就いた。また35万人の内約2割にあたる7万5000人は就職していても3年以内にやめる可能性がある。
今年(2012年春)卒業する大学生の就職内定率は80.5%で過去3番目の低さとなっている。民間調査会社によると今春の大学卒者に対する求人倍率は大企業が0.65倍で中小企業が3.35倍であるが多くが大企業希望との事。
また現在の日本における失業率は4.9%であるが、15〜24歳では9.5%とすべての世代を通じて最高になっている。一方1年以上職が見つからない長期失業者は1990年には55歳以上の占める割合が35.7%で最も高かったが、2010年には25〜34歳の年齢層が26.2%と全世代で最も高くなっている。
さらにバブル崩壊に伴う就職氷河期といわれた1993年以降に学校を卒業した35〜44歳のフリーターは2011年平均で約50万人と過去最高になった。定職に就けないまま年齢が上がっていく状態が続いていると報じていた。
これらの記事から色々のことが見えてくる。働きたくても働く場所が無いというが、しかし、中小企業に目を向ければ全員が就職できるだけのキャパはあるようだ。
私のところでは現在歯科衛生士が4名働いているが、患者さんへのサービス向上を図ろうとして、もう1人雇用したいとハローワークに1年以上も出し続けるが全く反応が無い。そして歯科衛生士専門学校に求人票をここ2年間出し続けているが応募が無い。
日本には歯科衛生士の免許を持つ人は22万人以上いるが、就業しているのは9万人程度で後の13万人は就業していない。もったいないことである。
働かない理由は色々有ると思うが、例えば私が育った時代と違って親の世代がある程度経済力があり、子どもが働きたくないといえばそれを容認して親が養うという実態もあるようだ。
また石の上にも3年という言葉があるが新聞記事から計算すると大学卒業者と高校卒業者の内27万人以上が3年以内に離職する。辛抱できない若者が多いい感じがする。もっとも私も7年で会社を辞めたので大きなことは言えないが、一度離職すると長期離職者になりかねない恐れがある。
さらに企業の経営環境が厳しくなれば賃金の安い外国に進出し産業の空洞化が追い討ちを掛け、国内での就職がいっそう難しくなってくる。
このように若年労働力が少なくなれば社会保障の充実は絵に描いたもちになる。そこで政府はパートの人たちからも厚生年金原資を得るために加入者を増やそうと法律案まで作っている。これは恐らく「いたち」ごっこかもしれない。長引けば長引くほど荒んだ世の中になりそうで心配である。政府がどのような手を打つのか見ものである。
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2012年03月20日
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老人に後一歩 |
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2012年03月11日
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今月観た映画3本 |
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2012年02月24日
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新刊本「略奪大国」を読んで |
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| | 先日、日本経済新聞に「略奪大国」という本の広告が出ていた。著者はジェームス・スキナーである。彼は成功哲学セミナーを開催したり、「成功の9ステップ」等の著書を現している。最近は日曜日の午後に放映される「たかじんのそこまで言って委員会」、「ビートたけしのTVタックル」などにも出演しており、私の中では予備知識のある人だ。
日経新聞の広告には「増税、国債乱発を推し進める政府と役人」、「国民の貯金を略奪する銀行」・・・・など、日本を愛するアメリカ人だから書けた真実
さらに「あなたの貯金が盗まれている!」、たちまち14万部等の文字が躍っていた。

最近の国会中継などを観ていても消費税増税の話などで、なんとなくこの国が行き詰まっている気がしていた。さらにギリシャが債務不履行に陥るかもしれない等の報道がなされ、ギリシャ危機が叫ばれヨーロッパの金融不安が新聞紙面を賑わしている。ところが日本の国債発行高の対GDP費では日本はギリシャよりもおよそ2倍も悪く世界で最悪と報道されたりしている。そこで急いでこの本を取り寄せ、一気に読んだ。
経済の仕組み、社会保障の問題点やからくりが理解できた。
内容は読んでいただかなくてはならないが、項目の一部を挙げると
・日本人の貯金が盗まれている
・政府はお金を持っていない
・年金と医療費40%カット
・ 国債はネズミ講(あなたが国債を持っていなくても銀行がたくさん持っている、銀行に預けた金は預金者に内緒で国債に化けている。銀行に現金は無い)
・ 農家が泥棒
・日本では実質上59%の消費税を払わされている?
・ 政府は何も打つ手がない
・ 日本は資本主義国ではなく社会主義国である。
・公務員の賃金をGDPに連動させる
・日本は破綻まであと4年しかない
・ 2015年日本の全銀行閉鎖、経済停止
・ 日本の政府は、すでに国際通貨基金(IMF)とデフォルトの時期について相談している
など衝撃の内容であった。
書いてあることが真実かどうかは分からないが、先週2日付の朝日新聞は、「銀行最大手の三菱東京UFJ銀行が日本国債の価格急落(暴落)に備えた『危機管理計画』を初めて作ったことがわかった」と報じました。
これはある意味この本に書いてあることが実際に起こるかもしれないことを銀行が認めたことだとも思える。
最近個人が資産を海外の銀行に移すマネーフライトと呼ばれる行動が起きていることも報道されるようになっている。
日本の国には「魔法の壷」など無いのに、あれも・これもして欲しいとおねだりする国民の側にも問題があると思われ、やはり人は自助努力をしなくてはならないと思えた。
この本はある人にとっては耳障りであったり、ある人に取っては目からうろこかもしれない。
出来れば読まれて見てはいかがでしょうか?
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2012年02月12日
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