大先生(元院長)のブログ
「台湾」旅行 PART 1 |
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2011年11月15日
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馬刺・初体験 |
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2011年11月12日
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ミニ同窓会 |
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2011年11月01日
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「これが最後のクラウン」 |
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2011年10月25日
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映画「猿の惑星・創世記」を観て |
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| 先日公開中の「猿の惑星・創世記ジェネシス」を観た。今から40数年前(1968年公開)に初めて観た「猿の惑星」は二人の宇宙飛行士が自動操縦での帰還中、ある惑星に不時着した。そこはなんと、人間がサルに支配された惑星だった。そしてそのラストシーンで砂の中に半分埋もれた自由の女神を宇宙飛行士が発見し、不時着したと思っていた天体が実は地球であったという事実に気付いた時、宇宙飛行士と共に私自身に衝撃が走った事を今でもはっきり覚えている。
その後「続・猿の惑星」、「新・猿の惑星」、「猿の惑星・征服」、「最後の猿の惑星」と作られ全部観た記憶がある。インターネットで検索すると2001年にも「Planet of the Apes 猿の惑星」が作られていたが、この映画は観ていない。

今回の映画は、猿がどのようにして高度な知能を持ったのかを示す映画であり、パンフレットからあらすじを引用すれば「現代のサンフランシスコを舞台に、新進気鋭の科学者ウイルがアルツハイマー病に利く新薬を開発中に、実験中のメス猿が暴れ射殺される。ウイルはその母親から生まれた赤ん坊を自宅に持ち帰り、シーザーと名付けて密かに育てる。母ザルの特殊な遺伝子を受け継いだシーザーはすくすくと成長するが、ある事件をきっかけに霊長類保護施設に入れられてしまう。このときすでに育ての親であるウイルの想像をはるかに超え、並外れた知能を有したシーザーは、人間の愚かさに失望してある決意のもとに動き出す。それは地球上の生物の進化の概念を覆し、新たな神話の序章となる壮大な戦いだった・・・・。」とある。
出てくるサルの名前は「シーザー」でこれは1972年のシリーズ第4作目の「猿の惑星・征服」に出てくる反乱を起こす猿と同じ名前である。
今回の映画の中のシーンにTVニュースで宇宙船の話しがあり、最後の場面で新薬開発に使ったウイルスに感染した飛行機のパイロットが勤務に着こうとしている場面、そして全世界を繋ぐ飛行路線が出ていた。多分この次の2作目は地球全体がこのウィルスに犯され人類が滅び、猿の惑星となり、そこへ宇宙飛行士が帰ってくるという、40数年前の映画の最初の場面に行き着くという筋書きでは無いかと想像した。
40数年前の映画の猿はメイクで作り上げていたが今回の映画はCGでその見事さに驚く。とてもCGとは思えず、本当のチンパンジーでは無いかとさえも思ってしまう出来栄えだ。
「これは人類への警鐘」とパンフレットに出ていたが、現在、地球上で行われている遺伝子関係の研究には何かとんでもない落とし穴が有るような気がする。研究者には十分気をつけて欲しいものだ。
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2011年10月16日
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映画「はやぶさ」を観て |
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| この連休を利用して映画「はやぶさ」を観た。この映画「はやぶさ」では、東京大学の糸川博士たちが全長23センチのペンシルロケットを初めて飛ばしている映像や、その後のカッパー、ミュウ、ラムダロケットなどの実験風景が映し出されていた。私は小学生の頃、糸川博士のペンシルロケットに魅せられ、アルミで出来た鉛筆のキャップにセルロイドをつめて飛ばしていた頃を思い出した。
ところでセルロイドといっても今どきの子供さんは知らないであろう。ほとんど死語に近い。ただ野口雨情作詞の童謡「青い目の人形」の中に「青い眼をしたお 人形はアメリカ生まれのセルロイド」と出てくるぐらいかもしれない。
しかし私が小学生の頃は筆箱も、下敷きも、総てセルロイドで作られていた。しかもこのセルロイドは、今あるプラスチックとは違い直ぐ割れたりしていた。主成分がニトロセルロースであり、ニトロ基を持つことから火薬に近く燃やせば勢いよく良く燃えた。飛ばしたロケットには10メートル近く飛ぶものもあり1人悦に行っていた。
また手紙を投函することは無かったが、糸川博士に液体燃料のロケットについて手紙を書いた記憶がある。当時の日本のロケットは固体燃料であった。

映画の中身は一部フィクションがあるがほぼ事実に照らしあわして作られていた。
7年間60億キロの旅をし、途中行方不明になり、満身創痍ながらも使命を果たして帰還するはやぶさ、必ずはやぶさを返したいというプロジェクトチームの願い。何事も成功するには1%の可能性でもあれば諦めないでやり続けることだと教えられた。その場面・場面での緊張感がリアルに伝わってきて前に乗り出して観ていた。
そして何よりも最後、大気圏に突入してから流れ星のように輝きながら燃え尽きていく様は6月14日の朝のTVニュースを見て感動していたが再度映画を観ながら感動を呼び起こされた。
さらにその後のTVニュースではわずかな微粒子を持ち帰ったと報道されている。そしてその微粒子を分析する技術が日本にあることに誇りが持てる。
民主党の蓮舫議員が、先年事業仕分けで何故2番ではいけないのかと述べていたが、こと技術に関しては1番でなければならない。この映画を観て強く思った。 | | | |
2011年10月10日
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日本映画3本鑑賞 |
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2011年09月30日
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映画「神様のカルテ」と医療費問題 |
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| 先日映画「神様のカルテ」を観た。美しい地方都市・松本の内科医として働く栗原一止(くりはらいちと)通称イチは寝る間もない程の忙しさで働きまわっている。昼間の勤務が終わればそのまま夜間救急医となり、翌日そのまま日勤をするいわゆる36時間勤務が常習化している。現役医者が書いたデビュー作品でありその内容は現代の医療の病巣をえぐり出す。
そんな一止の前に大学病院から見放された末期がんの患者が現れる。パンフレットから引用させていただければ、ずっと心の中におもりがあるような生活を送って来た一止はそんな患者と向き合う中で、命を救うこととは?人を救うこととは?という医者の在り方、人間としての在り方を見つめ直していくことになる。厳しい言葉をかける同僚、答えを簡単にくれない上司。心に突き刺さる一言をくれる友人。何があっても支え続ける愛妻・ハル。そんな多くの人たちとのふれ合い。そして、一止はそんな中から“ある決断”を下す・・・・
末期がんの患者が「最後にこんな幸せな時間が待っていたなんて」と漏らす言葉、心を救う内科医「一止」の行動に感動し、医療人たるものかく有るべきとも思った。

ところで現代の医療は多くの矛盾を抱えている。
先ごろ日本大学医学部付属練馬光が丘病院が2012年3月をもって撤退すると発表した。同病院は東京23区内で年間9万7000人の入院患者を受け入れ、年間1万9000人もの救急患者の診療を行っていた大学病院である。東京都内の地域医療の要であった大学病院が実質的な破綻状態に陥り、積み重なった赤字額は20年間で140億円に達すると言われている。この病院の病床稼働率は80%を超え、他の人件費比率などの経営指標には問題もなく、外来も混雑して行列が出来る状態であった。
それなのに何故か
保険点数に問題があると分析されている。「医療機関の部門別収支に関する調査」によると、内科系では100円稼ぐのに109円のコストがかかり、また産婦人科では100円稼ぐのに118円の費用が要る。つまり逆ザヤが出るためと報告している。
また9月10日の日本経済新聞電子版に大企業の会社員とその家族が加入する健康保険組合(全1458組合)の2010年度決算は、医療費増加で4154億円の赤字となった。全体の28%に当たる415組合が保険料率を引き上げたものの、過去最大だった09年度に次ぐ赤字額となったと報じていた。そして全体の76%の1115組合が赤字となった。この原因を高齢者医療制度への拠出金の増加と、10年度に診療報酬がひき上がったためだと分析していた。
このままでは健保組合の多くが解散する恐れが出てくるかもしれない。
また現在人工透析をしている患者はおよそ30万人と言われている。患者一人当たり人工透析にかかる費用はおよそ月40万円、年間480万円となる。
ざっと計算するとその総額は1兆4400億円となる。一方、2010年度の総医療費は36兆6000億円である。日本の人口は1億2800万人であり、透析患者数は総人口に対して0.23%であるが、ところが透析にかかる医療費はおよそ4%(3.93%)を使っていることになる。しかも透析する人の負担は月1万円から2万円で、年額12万円〜24万円である。よって468万円〜456万円は国民が出した保険料と税金でまかなわれている。
この3件の事例は現実問題であり、どれも死活問題を含むが、患者の命を救うために全身全霊を傾けようとしている栗原一止とのアンバランスは何なのだろうか?
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2011年09月12日
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「武陵源」旅行 PART 8 |
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2011年09月06日
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